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- オーディオあり
発達障害・グレーゾーンかもしれない人の仕事術
- 著
- 中村郁
- 定価
- 1,650円(税込)
- 判型
- 46判
- 体裁
- 並製
- 頁数
- 240頁
- ジャンル
-
- ビジネス
- ISBN
- 978-4-7612-7749-9
- 発行日
- 2024年7月10日
書誌情報BOOKS
得意を伸ばし、不得意をリカバリーする
ADHDやASDといった発達障害を持つ人は仕事をしていく上で、さまざまな困難を抱えます。
「遅刻してしまう」「提出物の期限が守れない」「コミュニケーションがうまくとれない」「感情のコントロールかできない」「物事を順序だてて考えることができない」「必要以上に落ち込みやすい」などなど。
ほとんどの人が努力をすればすぐに改善できそうなことですが、発達障害の人にはどうしても難しい。だから、世の中のビジネス書に書かれていることをそのまま実践してもうまくいきません。そこで本書は、発達障害当事者である著者自身が見つけた、発達障害の人たちが簡単に真似できて、仕事を続けることができる再現可能なライフハックをまとめました。
実は、発達障害を持つ人は、集中力を発揮したり、記憶したりといった、ほかの人にはない得意な能力も兼ね備えていることが多いのです。環境を調整し、上手に工夫して、苦手な部分を補うことができれば、その力をいかんなく発揮し、素晴らしい成果も残せます。
発達障害を持つ人たちが、周りとトラブルを起こすことなく、ミスを少なく仕事して、ストレスがたまらず、成果を出せる方法を学びましょう。
目次詳細
第1章 大きなミスをしないための回避法
1 持ち物はすべてリスト化する
2 カバン1つにすべて集約
3 常に自分を疑う
4 必ず振り返る
5 1回寝かせる
6 どんなに細かいことでもやるべきことをすべて書き出す
7 ボイスメモにやらなければならないことを録音する
8 自分でハードルを下げる
9 発達障害を持つ私たちの最大の落とし穴「報・連・相」
10 メッセージ返信の時間を1日に一度必ず取る
11 隙間仕事はするな!
12 重要なメールに即返信できる秘策
13 ハイになっているときほど鳥の目、魚の目、コウモリの目!
14 成功者の真似は危険です
15 前もってやろう、ではない。自分で細かい期限を決めよう
16 発達障害の私たちが持つべき手帳
17 mahoraノートを使おう
18 音声だけのやり取りは回避する
第2章 環境を整えるライフハック
19 紙袋大作戦でスッキリを手に入れる 20 書類整理は年に4回と決める
21 たった1つのクリアファイル術
22 文明の利器、紛失防止タグを使う
23 1日に1個自分の持ち物を手放す
24 重要な指差し確認にはドラマを作ろう
25 予備は余分なくらいで丁度いい
26 日本で一番意識の低い片付け方法
27 デスクトップぐちゃぐちゃ回避術
28 黒い服を増やす
29 身に着けるものは機能性重視
30 プロの力を借りよう
31 5分でいいからやる
32 やってみて無理ならやめる
第3章 得意を活かし、不得意を補う仕事術
33 普通の人の普通を目指さない
34 むしろ髭ぼうぼうのほうがいい職種もある
35 やり込み要素の多い仕事を見つけよう
36 こだわりの強いASDは仕事に活かせる
37 発達障害のマニアックさが実は仕事の役に立つ
38 多数派にはない発達障害の能力
39 タイマー術で過集中を逆に活かそう
40 潔くファンタジスタであれ!
41 休養というスケジュールを手帳に入れる
42 ニュアンスを理解する方法 1
43 ニュアンスを理解する方法 2
44 マニュアルがないなら自分で作ろう
45 素直であり続ける
46 細部にこそ気持ちを込めよう
47 衝動性を活かした体当たりは奇跡を起こす
第4章 失礼にならずにすむ「守り」のコミュニケーション術
48 仕事において、「信じる」ということ
49 自分がされて嬉しいこと=相手が喜ぶことではない
50 感謝は伝えすぎるくらいで丁度いい
51 名刺に相手の顔の特徴を捉えた絵を描く
52 ミスしたときに絶対にしてはいけないこと
53 何を捨てても清潔感だけは捨てるな
54 なるべく早く自分の弱みを見せる
55 雑談の極意
56 笑顔は作り出すことができる
57 大切な人とは1対1で会う
58 手のひら返しをする人には近寄るな
59 他者と自分を切り分ける
60 苦手な人物の観察日記をつける
第5章 いつも忘れずに持ち続けたいマインド
61 白鳥理論
62 毎日変わらない自分でいよう
63 人の靴まで丁寧に並べよう
64 一番立場の弱い人に寄り添う
65 無理と言ったら終わりだと心得る
66 あなたには石を投げる資格がありますか?
67 「知らない」と言える勇気を持とう
68 ご縁を繋いでくれた人への恩を心に刻む
69 プレゼント上手になろう
70 消しゴム理論
71 郷に入れば郷に従ってみる
72 知識はひけらかさず、尋ねよう
73 「負ける」という手段を選べ
74 毒を吐く場所を限定する
75 折れない 懲りない 諦めない
第6章 苦手な朝と遅刻癖を克服する習慣
76 昼夜逆転からおさらば! 朝日を浴びる絶大なる効果
77 ちょっとお得な気分にすらなるアラーム設定術
78 Yahoo!ニュースも使いよう
79 とにかく起き上がるための究極の方法
80 小型冷温庫を活用する
81 朝の洋服選びはワンチャンスのみ
82 甘酒を活用しよう
83 到着時間は1時間前と決める
84 出発時刻? 出られるわけがないのです
85 乗り換え案内の落とし穴
86 「走ったら間に合う」は危険思想
87 人の時間を奪うことは最大の悪だと思い込め
第7章 落ち込んだ時に復活するマジック
88 「このパターンな!」で一度客観視
89 失敗した日の夜は飄々としたキャラクターになりきろう
90 失敗には意味がある
91 相手はただの紙ヤスリです
92 氷から水になろう
93 心を逃がす魔法の言葉
94 あえて鈍感でいよう
95 柳の木のように生きよう
96 弱い自分は愛すべき守備隊長である
97 自分ファンクラブの会長になろう
98 清濁併せ呑めなくてもいい
99 ケ・セラ・セラ
100 他人の評価で生きない
著者について
- 著:
- 中村郁
ナレーター、声優(株式会社キャラ所属)。注意欠如・多動症(ADHD)、自閉スペクトラム症(ASD)併存の診断を受けた発達障害当事者。発達障害の当事者会「ぐちゃぐちゃ頭の活かし方」主催。
幼い頃より、過剰に集中しすぎてしまう「過集中」に悩まされる。それでいて注意力散漫で、毎日忘れ物やケアレスミスだらけ。人とのコミュニケーションも苦手で、常に眉間にシワを寄せた辛い子供時代を過ごす。
学生時代は、ADHD、ASDの特性が災いし、数々のアルバイトをクビになり、あるバイト先の店長からは「社会不適合者」の烙印を押される。「自分にできる仕事などない」と自暴自棄になって、就職活動することを放棄するが、偶然が重なりナレーター事務所に所属することに。マイクの前でひたすら喋るナレーターの業務は、究極のシングルタスク。偶然にも適職に出会うこととなる。もう絶対にクビになりたくない、という強い想いから、発達障害を持ちながらも大きなミスをしないための数々のライフハックを生み出し、仕事に取り組む。以後、22年間、産休以外で一度も仕事を休んだことがない。
現在は、全国ネットの番組のナレーションやCMナレーションを多数務めながら、発達障害についての理解を世の中に広めるため、発達障害当事者として、執筆や全国各地で講演活動も精力的に行っている。著書に『発達障害で「ぐちゃぐちゃな私」が最高に輝く方法』(秀和システム)がある。
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