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- オーディオあり
世界は「見えない境界線」でできている
- ジャンル
-
- 社会・政治
- ISBN
- 978-4-7612-7743-7
- 発行日
- 2024年6月5日
書誌情報BOOKS
世界には国境とは異なるさまざまな「見えない線」が存在する。
この境界線は細い線ではなく、地帯というある程度の広がりを持つ場合がある。こうした境界線・地帯は時代によってしばしば変化し、われわれと彼らを分断する原因となっている。
サッカーチームのサポーター立ち入り禁止区域から、不可解な進化の分岐点、
デトロイトの悪名高き“8マイル・ロード”に沿って根強く残る人種分離、
いまはもうない“鉄のカーテン”を越えるのを拒むシカの群れまで、
私たちの世界が地理的、気象的、政治的、経済的、文化的、宗教的にどのように分断されているか、そしてなぜ分断が必要だったのかを、地理学の講師マキシム・サムソンが30か所取り上げ、その歴史と特徴を説明する。
世界の理解に役立つ、地政学リスクの解像度が上がる!
目次詳細
第1部「見えない境界線」が地球を理解するのに役立つ理由
1―ウォレス線
引いた線が現実のものになった
2―竜巻回廊
時間とともに変化していく境界線
6―マラリア・ベルト
時間と空間を不規則に移動する
第2部「見えない境界線」が地球環境に影響をおよぼしている
7―コカラル・ダム
不平等、格差、分断を生んだ
10―チェルノブイリ立ち入り禁止区域
動物たちが支配する地へ
11―イーム
“非接触型決済”のはじまり
12―国際日付変更線
グリニッジを基準にするメリット
第3部「見えない境界線」が人間に領有権を主張させている
13―トルデシリャス条約
世界一周によって、境界線が1本では足りなくなる?
17―ブエノスアイレスのサッカー
サッカークラブが地域社会をつくる
18―ロサンゼルスのストリート・ギャング
縄張り争いはオンラインでも
第4部「見えない境界線」は〝私たち〟と〝彼ら〟をどう分けているか
19―8マイル
人種だけでなく生活や心を分断するもの
20―パリの郊外
住宅危機と移民の増加によってスラム化
第5部「見えない境界線」は文化を守る砦
25―エルヴィム
物理的境界であり社会的境界でもある
26―アチェ
“道徳警察”のいる場所
著者について
- 著:
- マキシム・サムソン
シカゴ・デポール大学の地理学の講師。イギリス信仰学校の入学方針、インドネシアの津波への対応、1933~34年のシカゴ万国博覧会など、さまざまなテーマの学術論文を発表。「宗教と信仰体系の地理学」(GORABS)研究グループの議長。近年、『ユダヤ教育ジャーナル』の副編集長に就任。
- 翻訳:
- 染田屋茂
編集者・翻訳者。訳書に、ハンター『極大射程』『銃弾の庭』、フリーマントル『嘘に抱かれた女』、ポンフレット『鉄のカーテンをこじあけろ』、カスパロフ『DEEP THINKING 人工知能の思考を読む』など多数。
- 翻訳:
- 杉田真
翻訳者。訳書に、マスティル『クジラと話す方法』、デフォー『世界滅亡国家史』、ガレオッティ『武器化する世界』、フランツマン『「無人戦」の世紀』(共訳)、など。
スタッフよりSTAFF RECOMMENDATION
メディアMedia
「本の要約サイト flier」で『世界は「見えない境界線」でできている』が紹介されました。
「プレジデントオンライン」に『世界は「見えない境界線」でできている』の記事が紹介されました。(全3回)
「日経新聞」に『世界は「見えない境界線」でできている』の書評が紹介されました。
「Forbes JAPAN」に『世界は「見えない境界線」でできている』の著者・マキシム・サムソン氏のインタビュー記事が掲載されました。
「ニューズウィークオンライン」に『世界は「見えない境界線」でできている』の3回目の記事が掲載されました。
「ニューズウィークオンライン」に『世界は「見えない境界線」でできている』の2回目の記事が掲載されました。
「ニューズウィークオンライン」に『世界は「見えない境界線」でできている』の1回目の記事が掲載されました。