定価 | : | 1,100円(税込) |
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判型 | : | A5判 |
体裁 | : | 並製 |
頁数 | : | 132頁 |
ISBN | : | 978-4-7612-7651-5 |
発行日 | : | 2023年2月8日 |
マンガ ぼけ日和
読者様の声
- 実家の父が認知症なので、長谷川嘉哉先生のYouTubeをよく見ているのですが、そこで『マンガぼけ日和』を知りました。矢部太郎さんの絵はほんわか優しくてもともと好きだったので、即購入を決めました。長谷川先生のお話がマンガになった事で、より頭にも心にも染み込んで、認知症について理解を深める事ができました。
「このおじいさんの行動は父に似てるな」とか、
「このおばあさんと同じ事を亡くなった姑はしていたな」
などと思いながら、大きく頷いたり、涙したりしながら読ませていただきました。(50代・女性) - 「ぼけ日和」は書籍で読んでいたし、先生のYoutube動画もいつも拝見していました。それが本を開いて最初の3・4ページほど読んだ瞬間、ばーっと目が涙でいっぱいになって、しばらく一人おいおいと泣いてしまいました。59歳の男が人知れずこんなに泣くなんて、自分でもびっくりすると同時に、自分でも気づかないうちに毎日がんばって辛かったんだな、自分。と思うことができ、あふれる涙を押さえながら心がとてもほぐれていく感じがしました。
活字で知識として読む本は、どうしても理性、知性で理解しようとすることが先に立ちますが、マンガとして絵とともに情感たっぷりに表現されると、それは心を揺さぶられるものがあります。書籍で読んだエピソードがいくつもいくつも心にしみます。とても心やすらぐ瞬間でした。ありがとうございました。(50代・男性) - 認知症の方だけではなくて、つい厳しくしてしまう兄弟にも優しく接しようと思えました。これを読めば、優しい人になれそうな気がします。(10代・女性))
内容紹介
『大家さんと僕』『ぼくのお父さん』など話題作を生み出してきた著者が、認知症患者とその家族の日常を描いた!
認知症の症状の進行具合を四季(春・夏・秋・冬)に分けて、それぞれの時期に認知症患者さんにどんな変化が起こり、介護者さんはどう対応したら良いのかがわかる構成。笑って、泣けて、不安がやわらぐ本です。
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はじめて、全編描き下ろしでマンガの単行本を描きました。
認知症の専門医である長谷川嘉哉先生のご著書『ボケ日和』の装画を描いたご縁から原案とさせてもらいマンガ化しました。
長谷川先生の本はあたたかくユーモアを交えて、「老い」を、「老化」を、その一環である「認知症」を、そして誰にでも訪れる「死」をあたりまえのことだと教えてくれて、安心を与えてくれます。この本の装画を引き受けることを勧めてくれたのは僕の母でした。
母は長年、介護の仕事に従事していました。でも子供の頃から、僕は母の仕事について詳しく聞いたり、学んだりすることはありませんでした。どこか目を背けてしまっていたのだろうと思います。今、母は高齢になり介護される側、僕は介護する側の年齢になろうとしています。
この漫画を描くことで僕自身が、介護や認知症についてもっと考えたい、学びたい、知りたい。それがこの本を描いた一番の動機だったのかもしれません。
このマンガを読んだ皆さんの未来への不安が、あたたかな日差しのような安心に変われば。そんな一冊になっていたら幸いです。
— 矢部太郎
目次詳細
はじめに
春
おばあさんの春
お父さんの春
じいちゃん
お嫁さんの春
お義母さんの春
これから
夏
ゆっくり…
ほどほどで…
不安より安心
一緒に…
無理せずラクを…
秋
幻覚の秋
お金盗ったでしょう?
つらい時期は…
帰りたい
お月見
冬
冬のはじまり
胸のうち
まだまだ
ありがとう①
ありがとう②
ありがとう③
思いやり
あたりまえのこと
おじいさんの春