1. TOP
  2. 書籍一覧
  3. シンプルで合理的な意思決定をするために「ファイナンス」から考える! 超入門

キーワード

KEY WORD

シンプルで合理的な意思決定をするために「ファイナンス」から考える! 超入門

梅澤真由美
定価
1,760円(税込)
判型
46判
体裁
並製
頁数
256頁
ジャンル
  • 経済・金融
ISBN
978-4-7612-7468-9
発行日
2020年1月22日

ご購入はこちら

紙の書籍

  • Amazon
  • 紀伊國屋書店
  • 楽天ブックス
  • ヨドバシカメラ
  • e-hon
  • Honya Club

電子書籍

  • BookLive
  • honto
  • iBooks
  • amazon kindle
  • 紀伊国屋書店Kinoppy
  • 楽天Kobo
  • Google Play

書誌情報BOOKS

ファイナンスというと、日本では企業価値や資金調達の方法である「コーポレートファイナンス」を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。しかし、実はファイナンスは、外資系企業や海外では、すでに一般のビジネスパーソンにとって身近なもの、意思決定のときのツールとしてあらゆる部門で利用されています。
何かを起案するとき、どの部門であってもファイナンス部門の助けを借りながら案を金額化し、それを上司や経営者に提示して、意思決定がなされるという流れになっているのです。営業職や企画、マーケティング、間接部門や研究職、あらゆる職種の人が使いこなせる、シンプルで汎用性のある未来をよく変える意思決定のツールがファイナンスなのです。

本書は、従来あった、ファイナンスについての知識を専門的に掘り下げて学ぶものではありません。専門家以外のビジネスパーソンが、ファイナンスの考え方を身につけて、仕事や人生のあらゆる意思決定のために使う本です。
たとえば、部下から出てきた提案を判断する、新しい事業を考えたり、設備投資を決める、人材を採用する、得先との取引条件を決める。プライベートでも、マイホーム購入をどうするか、どの保険に加入するかを意思決定するときにも使えます。
ファイナンスから考えれば、勘や経験や他社事例といった曖昧なものに頼らず、判断にかかる時間も減り、正しい意思決定に導いてくれる可能性が高くなるのです。

本書の構成は、ウォーミングアップとして、まず会計とファイナンスの違いを頭に入れていただきます。次からは、ファイナンスを「使って考えること」に焦点を当て、実際の意思決定の4つのステップに沿って解説しました。
「コストをあぶり出し」→「時間のズレをとらえ」→「差を比較して」意思決定の精度を上げ、最後に「分解して」意思決定した内容を円滑に実行できるようにします。
そして最後の章では、「実践!ファイナンスの使い方」、これら4つの要諦を意思決定でどのように使うのか、6つ事例から説明しました。

ファイナンスは、仕事と人生でよりよい未来を築く「数字で考える技術」です。
会計の知識もまだおぼつかないという人でも、PL程度は読めるけどBSになるとちょっと……という人でも大丈夫。
ぜひ、本書で「使えるファイナンス」のスキルを身につけてください。仕事は円滑に進み、より大きな目標を達成し、人生と仕事を今まで以上に楽しむことができるようになるはずです。

目次詳細

はじめに

Step0◎会計vs.ファイナンス~3つの違いを知る
□ファイナンスはあらゆる意思決定で活用できる
□違い①会計は表、ファイナンスは考え方
□違い②会計は過去、ファイナンスは将来
□違い③会計はオピニオン、ファイナンスはファクト
□会計脳とファイナンス脳でマイホーム購入を考えてみる

Step1◎「見えないコスト」をあぶり出す
□選ばなかったために失った利益をコストとしてとらえるのが「機会コスト」
□機会コストを把握して将来の売上をつくる
□過去に払ったお金については感情を排して判断する
□埋没コストを無視すべきだったビジネスが世の中にはあふれている
□「事後検証」の機会を設定する
□埋没コストを逆手にとって活用する
□人件費はコストのかたまり
□現金は現金を食う「見えないコスト」の最たるもの
□「時間」をコストに換算する
□ファイナンスでは「費目」「赤字」にとらわれない
□コストはひたすら丁寧に見積もる

Step2◎「時間」のズレをとらえる
□長期にわたって影響する固定費はできる限り減らす
□「初期投資」は超・固定費
□「回収期間」はできるかぎり短く考える
□「お金」にはお金がかかる
□「いつか?」によってお金の価値は違う
Step3◎差を「比較」する
□比較とは「差」に注目すること
□自社の「判断基準」を決める
□選択肢をもれなく挙げて、最後に比べる
□複数の案件を検討するときは「ハードルレート」を使う
□「金額」と「利回り」、使い分けて比べる
□最悪の場合に備える

Stepr4◎要素に「分解」する
□大きな数字ほど分解して単位当たりで考える
□分けるとアクションが見えてくる
□分けるとタイムリーに定点観測ができる
□分けると自分ごとになる
□KPIは会社中にあふれている
□KPIは業種の特性を踏まえて決める
□「時期」と「利益」の点から売上を伸ばす
□「分解する」には副作用もある

Step5◎実践! 仕事でファイナンスを使う
□コストパフォーマンスの高い英語学習方法を検討する
□営業スタイルの変化をファインナンスで考える
□「レターパック」導入を検討する
□営業車を廃止して「カーシェアリング」への切り替えを検討する
□シェアオフィスはファイナンス的に見て得なのか?
□製薬メーカーがインドで治療薬を無償提供する活動をファインナンスではどう見るか?

著者について

著:
梅澤真由美

公認会計士、管理会計ラボ株式会社代表取締役。

京都大学大学院農学研究科在学中に公認会計士試験合格、その後、監査法人トーマツ(現・有限責任監査法人トーマツ)に入所。2007年から日本マクドナルド(株)で経理・予算管理・経営企画など、経営財務分野の幅広い業務に携わる。2012年、「将来を変え、事業に貢献できる」ファイナンスのおもしろさに気が ついたことをきっかけに、ファイナンスを究めたいとウォルト・ディズニー・ジャパン(株)に転職、ファイナンスマネージャーを務める。

2016年、現在の管理会計ラボ株式会社を開設、日本では数少ないファイナンスや管理会計専門の公認会計士として、コンサルティング業務に従事する傍ら、セミナー講師としても活躍。具体的でわかりやすい解説には定評がある。Retty(株)など、社外役員も複数社務めている。2015年ボンド大学ビジネススクール(MBA)修了。

主な著書に『今から始める・見直す 管理会計の仕組みと実務がわかる本』(中央経済社)、『元企業内会計士が教える-経理のためのエクセル基本作法と活用戦略がわかる本』(税務研究会出版局)がある。

読者様の声USER’S VOICE

  • 経営者として数学に強くないといけないと思い、決算・会計などの本を読んできたが、どれも理解力不足でストレスを感じていた。しかしこの本を読み、実践的なファイナンスの面白さに気づいた。(50代・男性)

もっと見る