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- オーディオあり
最強の農起業
- 著
- 畔柳茂樹
- 定価
- 1,650円(税込)
- 判型
- 46判
- 体裁
- 並製
- 頁数
- 240頁
- ジャンル
-
- ビジネス
- 経営
- ISBN
- 978-4-7612-7260-9
- 発行日
- 2017年6月9日
書誌情報BOOKS
ブルーベリー観光農園で失敗しない農業経営
営業日は年間60日で年収2000万円!
→悠々自適
元デンソー社員が効率化、
生産性から出した結論。
「ラク」「儲かる」「華やか」「モテる」
農業を可能に。
成功の3つの秘訣は、「無人栽培」「 観光農園」「IT集客」
「ブルーベリーファームおかざき」は、営業日は1年のうちわずか60日余りにもかかわらず、年収は2000万円を超えている。
正社員は私以外に誰もいないし、営業期間中のみアルバイトが10名ほど手伝ってくれているに過ぎない。
従って労働時間もかなり短い。〈中略〉斜陽産業の農業でありながら、この生産性の高い農業を可能にしたのは、次の3本の柱によるところが大きい。
それは、「無人栽培」、「観光農園システム」、そしてネットとメディアを活用した「IT集客」。農業では、1人当たり・時間当たりという生産性の発想も乏しく、観光農園というお客様と直接つながれるスタイルは数少ない。さらにネットやメディアを活用したIT集客も著しく立ち遅れているから、私がやっていることは効果が絶大だ。スモール&コンパクトな事業で生産向上を追求していったら、この3つにたどり着いた。―「プロローグ」より
目次詳細
目次
プロローグ
営業日60日余りで2千万円稼ぎ、あとは悠々自適に
辛くて苦しいことばかりのサラリーマン時代
独立か残留か葛藤の日々、辞めることで視界が開ける
落ちこぼれサラリーマンでも変わることができる
やりたいことは、迷いなく農業だった
ブルーベリー農園が大ヒット
短期間で高収益を可能にした3本の柱
脱サラして10年目の集大成として
Chapter 1 なぜブルーベリーだったのか?
やりたい農業は3つの方向性から決めた
お客様とダイレクトにつながる農業が必須
有機農業か観光農園の2つに絞られる
志が高くなければオーガニックな農業はできない
イチゴは有力な候補だったが
イチゴは次々問題点が発覚した
ブルーベリーとの運命的な出会い
収穫の手間
育てにくさ、収穫できるまでの期間の長さ
ブルーベリーの将来性に着目
ブルーベリーは未知の魅力がいっぱい
やっぱりブルーベリーしかない
有機でも美味しくない
合理的な栽培法が見つかる
二者択一、栽培法で悩む
ブータンに旅立つ
日本とブータンは進む道が違う
ブータンで答えが見つかった
Chapter 2 理念、戦略、ブランディング
農園の概要
農園の基本理念、ビジョン
ブルーベリーを売るのではなく、「体験」を売っている
3つの経営戦略 ~「戦わない」が基本戦略~
従来の観光農園の真逆にする
団体客を受け入れない個人専用観光農園
周りの反対を押し切って団体客お断りを貫く
お客様は、おもてなしの心でお迎えする
ポジショニングの重要性
ポジショニングすることでやるべきことが明確に
レストスペースの施設を洗練されたものへ
価格設定もお客様を意識したものに
相乗効果で素晴らしいお客様に恵まれる
さながら農園はデートスポット
「一点集中主義」=ブルーベリー観光農園の一本に絞る
アンケートの結果は上々
Chapter 3 めざすは生産性の高い農業
拡大路線ではなく、付加価値・生産性の高い農業
生産性とはなにか
GDP世界3位でも、生産性は驚くほど低い
農業の1人当たり総生産額は異常に低い
デンソー時代に培った合理化技術
生産性の発想が乏しい日本農業
イチゴ農家でさえも時給900円?
人手不足は外国人労働者で補うことは正解か
Chapter 4 無人栽培
作業工程を分析して合理化検討
収穫以外のボトルネックは3つ
植物の潜在能力を最大限引き出す環境とは
養液栽培が潜在能力を引き出す
各段に速い生育スピード
最高品質のブルーベリー誕生
人の育て方もブルーベリーと同じ
移動観光農園も可能に
機械化によって捻出した時間を集客活動に使う
除草作業をなくす
ハイヒールで楽しめる農園に
当たり前のことを疑ってみる
Chapter 5 観光農園システム
画期的な観光農園システム、収穫作業がない
価格も出荷型の価格の2~3倍で販売可能
お客様とつながれるのも大きな魅力
完熟したブルーベリーは観光農園にしかない
自分の好みの品種を探すのも楽しい
農園カフェのスイーツも大人気
観光農園のデメリットと投資額
Win-Win の関係が成立している
生産性向上施策で1000万円のコスト削減
農園の総労働時間3660時間
メリハリのあるライフスタイル
農作物別農家の生産性を比較
際立つこの農園の生産性の高さ
Chapter 6 IT集客
ゼロから学んだ集客術
集客の基本的な考え方
井戸が掘れない、スタートから大ピンチ
ホームページにはオーナーの想いと物語が必要
ホームページは自前でつくる
プレゼン資料をつくる感覚で制作
ホームページ完成までの道のり
2007年はブルーベリーの育成に注力
オープン2008年7月19日に向けて
レストスペースの工事に取り掛かる
ストスペースの中心にログハウス
造園屋さんに教えてもらったブログの威力
ブログをほぼ毎日書くことで安定した読者数を獲得
読者を増やすブログの書き方とは
オープン1か月前からイベントを企画
メディア向けのアプローチを模索
市役所の記者室に飛び込み営業
メディア向け内覧会(記者発表)は大成功
助っ人が次々現れる
オープン初日から行列が
開業2年目は動画制作
開業3年目は、予約システム導入とメルマガ配信
市販ツールで予約システム化
予約システムが土日の混雑状況を緩和
熱心なファンにはメルマガを発信
台風の直撃で大きな被害
東日本大震災の影響は大きかった
2012年はセミナー元年
SNSは2013年から活用、ブログと使い分ける
雑誌の広告も選択次第でかなり有効
2014年からリスティング広告を始める
コストパフォーマンスの高いリスティング広告
停滞感を打破するために新しい取り組みを続々と
アンケート回収も一工夫
アンケートから見えてくるもの
メディアとの人脈づくり
メディア取材のポイントは
念願のお客様1万人達成
Chapter 7 農業を志す方へ
斜陽化する日本農業
農業ほど伸びしろのある産業はない
農業の4つの問題点
国やJAに頼らない自立した農業のために
補助金に頼らない
農地探しは地道に粘り強く
栽培技術の習得はどこで学ぶか
Chapter 8 人生を変えたいあなたへ
人生を変えたいあなたへ
脱サラ起業のきっかけになった14の問い
自分のシャドーを受け入れる
人は誰でも劇的に変われる
やりたいこと、好きなことがやる気スイッチを入れる
好きな仕事があなたの人生を変える
好きなことを仕事にする10か条
あとがき
著者について
- 著:
- 畔柳茂樹
農業起業家。愛知県岡崎市生まれ。早稲田大学政治経済学部卒。
自動車部品世界?1の株式会社デンソーに入社。40歳で事業企画課長に就任したが、ハードワークの日々に疑問を持つようになり、農業への転身を決意。2007年45歳で年収1千万円の安定した生活を捨て独立し、観光農園「ブルーベリーファームおかざき」を開設。起業後は、生産性の発想が乏しい農業界で、効率化、収益性などを厳しく求められるデンソー時代に培ったスキルを生かし、栽培の無人化、IT集客など様々な施策を打つ。今ではひと夏1万人が訪れる地域を代表する観光スポットとなる。わずか60日余りの営業にもかかわらず、会社員時代を大きく超える年収を実現。
近年は観光農園プロデュースに取り組み、被災地復興事業として気仙沼にも観光農園を立ち上げた。これらの経歴・活動がマスコミで注目され、取材・報道は100回を超える。
読者様の声USER’S VOICE
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「農業」「起業」という2つのキーワードで目に留まった。なぜブルーベリーかということがよくわかり、とても参考になった。(41歳男性・会社員)
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自分のグループ会社の管理職の方が、安定した生活を変えてチャレンジする姿、自分の実家も農業をしており、将来農業チャレンジが頭にある中、参考にしたかった。分析する力がすごく参考になった。常にメリット、デメリットを考え、今までの農業のやり方を見つめ直し、スタイルを作っていくことがかっこいい。(36歳男性・技術職)
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全体的に書いてある通りだと思った。私自身もブルーベリーや椎茸を栽培している脱サラ組。勉強になった店もあって実践中のところも多い。著者のようにできなくても自分に合ったやり方を日々研究している。大変おもしろい本でした。農業をやる人はサラリーマンを先にやった方がいい。著者とは同年代。栽培者の想いやストーリーは私にもあるなと思った。私は満50歳で舵を切った。著者と話をしたくなりました。(54歳男性・自営業)