やりきる意思決定 生成AIという「人間を超える知性」を従える究極のビジネススキル
- 著
- 中出昌哉
- 定価
- 2,200円(税込)
- 判型
- A5判
- 体裁
- 並製
- 頁数
- 312頁
- ジャンル
-
- ビジネス
- ISBN
- 978-4-7612-7823-6
- 発行日
- 2025年7月24日
書誌情報BOOKS
本書で僕が何を伝えたいのか、最初にお話しします。
本書で僕が伝えたい核心は、ビジネス上の課題の本質は「何に取り組むべきか」を見極めることにある、ということです。
長年の経験から確信していますが、多くの組織やプロジェクトにおける失敗は、そもそも取り組むべき課題を間違えてしまっていることから起きています。
逆に、正しい課題さえ特定できれば、解決策の実行は驚くほどスムーズに進むものです。
そして、この課題の「特定」にも、課題の「解き方」にも型が存在していて、その型に忠実に実行さえすれば解決は容易にできると考えています。
それを誰でも「マネできる型」として一冊にまとめたのが、本書『やりきる意思決定』です。
また、本書の執筆に際して強く意識したもう一つの点が、時代の変化です。
生成AIの時代がついに到来し、自分がやるべき仕事内容が劇的に変わってきているようにも感じています。
情報量、網羅性、スピード―こうした点で、人間が生成AIに勝つのは不可能になったと実感しています。そうした中で、改めて考えたのは、「では人間にしかできないことは何か?」という問いでした。
行き着いた答えは、「意思決定」です。
私たちの事業においても、生成AIは意思決定を支援するツールとしての役割を果たしています。データを分析し、洞察を提供し、選択肢を示すことはできますが、最終的な判断―特に不確実性が高く、トレードオフを伴う複雑な状況での判断―は、人間の領域なのです。
生成AIの能力が向上すればするほど、「何を」選ぶかよりも「なぜそれを選ぶのか」という判断基準の構築と、その基準に基づいた意思決定・行動が人間の最も価値ある貢献になると実感しています。
だからこそ、今後ますます「意思決定し、行動する力」が、人間の唯一無二の付加価値になっていくのだろうと確信しています。
自分の頭で何が重要かを考え、正しい意思決定を下し行動していく(もしくは間違った意思決定をした後にすぐ気づいて正しい意思決定をし、行動し直す)ということが一番重要なスキルになると考えており、「やりきる意思決定」として、その原理と方法論をあますことなく書き記しました。
目次詳細
第0章 意思決定は方法論として構造化されてこなかった
第1章 「やりきる」ために「見えない課題」を洗い出す
第2章 「やりきる」ために「成長ドライバー」を見つける
第3章 「やりきる」ために「同じもの」を見る
第4章 やりきる
著者について
- 著:
- 中出昌哉
テックタッチ株式会社 取締役 CFO / CPO AI Central 事業責任者
テックタッチでは、「AI Central」(AI技術を活用した新規事業開発を担う専門組織)の事業責任者としてAI戦略をリード。プロダクト戦略責任者(CPO)および財務責任者(CFO)も担う。また、一般社団法人日本CPO協会の理事も務める。
東京大学経済学部、マサチューセッツ工科大学(MIT)MBA卒。野村證券株式会社にて投資銀行業務に従事し、素材エネルギーセクターのM&A案件を多数手がける。その後、カーライル・グループにて投資業に従事。ヘルスケア企業のバリューアップや、グローバル最大手の検査機器提供会社への投資等を担当。テックタッチには2021年3月、CFOとして入社。
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メディアMedia
2025年10月16日 「本の要約サイト flier」で『やりきる意思決定』が紹介されました。(本記事は会員登録が必要です)
2025年9月25日「ZUU ONLINE」に『やりきる意思決定』の記事が掲載されました。(全6回)














