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また、あちらで会いましょう

四宮敏章
定価
1,540円(税込)
判型
46判
体裁
並製
頁数
208頁
ジャンル
  • エッセイ
ISBN
978-4-7612-7641-6
発行日
2022年12月7日

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書誌情報BOOKS

人生最期の1週間がどんなふうに過ぎていくか知っていますか?

奈良県立医科大学の緩和ケア医が発信する、
YouTubeチャンネル「ドクタートッシュ 緩和ケアの本流」
で亡くなる前の1週間のプロセスを解説した動画を投稿したところ、多くの反響が寄せられています。

人が死に対する恐怖心を抱くのはその実情を知らないからではないか、死を知ることから生きることを前向きに考えられるようになるのではないかと感じたという著者。

最期まで自分らしく生きるために、身近な人の死を受容して生きていくために、
不安の正体を因数分解しながら、前向きに人生を歩んでいくための言葉を1冊にまとめました。

目次詳細

プロローグ――看取りが教えてくれた「人生で大切なこと」
病気は身体だけでなく、心も苦しめると知った
死を怖れるのは自然な感情
「怖れ」の感情が消えるとき
穏やかな最期、感謝にあふれた看取り
笑顔の旅立ちから生まれる希望
誰もが「幸福な死」を実現できる

第1章 「死」とは何か―人が亡くなるまでの1週間
人が死ぬまでの1週間、どんなことが起きるのだろう
いのちの終焉を知る
別れの準備に向けて知っておきたいこと
亡くなる2週間前、私がご家族にお伝えしていること
苦しんで死を迎えるイメージは間違い
人格を豹変させる「せん妄」とは
せん妄は正しい治療で症状を回復できる
回復できない「終末期せん妄」に備える
「お迎え体験」で死の恐怖が薄らぐ
死の瞬間。そこに苦しみは存在しない
亡くなる直前のプロセスを知る
本当に苦しまずに死ねるのか

第2章 病気は悪ではない―人生の意味を見いだした人々
この病は、なぜ私に与えられたのかと考えてみる
病気は人生の一部である
病むことで学べる、成長できる
うつ病が教えてくれること
人は、死ぬ瞬間まで成長できる力をもっている
すべての人に備わる「レジリエンス」
がんになったことに感謝したい

第3章 大切な人が死に直面したとき
―家族にできること、悲しみと向き合うには
もし、大切な人が余命3カ月と告げられたとしたら
余命は確定的なものではない
メッセージを伝え合う幸せ
つらい気持ちを我慢する必要はない
大切な人と別れなければいけない悲しみに
聞いてもらうだけで心の準備ができる
大切な人の死の後は悲しみが訪れることを知っておく
つらい思い出は簡単には癒えない
記念日反応を知ることでつらさを回避できる
大切な人を亡くしたときの後悔は起こるものだと知る
喪失の悲しみを癒やすには
亡くなる瞬間に立ち会えなくても後悔のない別れはできる
いのちは機械のスイッチではない
亡くなった人の気持ちを想像してみる
大切な人のために尽くしたすべてが看取りになる
遺族の心に寄り添うには、相手の声に耳を傾けるだけでいい
遺族にかけてはいけない言葉
ただ黙ってそばにいることが癒やしになる

第4章 いのちに寄り添う医療とは
―心療内科と緩和ケアの可能性
痛みと心は密接に関係している
健康とは何か。病むとはどういう状態か
身体と心をまるごと診る「心療内科」とは
身体を診ることで、心がみえてくる
病気があっても人生を楽しむことはできる
人生をよりよくするための医療、それが「緩和ケア」
がん診断直後から求められる「緩和ケア」
緩和ケアは患者さんとその家族を癒やすもの
がん患者が抱える4つの苦しみ
治療の目的とは。医療の本質とは

第5章 死は人生の終着点なのだろうか
―医師が考える魂、死後の世界
最後のあいさつは、さようならではない。
また、あちらでお会いしましょう
死を楽しみにしていた朝日先生が教えてくれたこと
死は新しい世界への入口
死にゆく人を癒やすいちばんの言葉
この世は魂を成長させるための場所
人はなんのために生まれてくるのか

著者について

著:
四宮敏章

奈良県立医科大学附属病院教授、緩和ケアセンターセンター長。医学博士。
京都大学農学部卒業後、製菓メーカー、製薬会社に勤務。その後、岡山大学医学部を卒業。心療内科医になる。
奈良県で初めてのホスピスを立ち上げる。ホスピスで終末期医療に携わり、3000人以上の看取りを経験する。その後、奈良県立医科大学緩和ケアセンター長として、早期からの緩和ケアに携わり、遺族ケアも積極的に行う。現在、緩和ケアを多くの方々に広めるため、YouTubeや noteで発信を行っている。

YouTube : 「ドクタートッシュ 緩和ケアの本流」
note : https://note.com/mainstream_tosh

読者様の声USER’S VOICE

  • 如何なる状況でも生きる、生き抜く、感謝で丁寧に日々を積み重ねる、最期まで生を大切に尊厳を持ってケアにあたられている先生の真摯さに感銘を受けました。また私もがん患者として、常日頃から心がけている思いが更に前向きになりました。ありがとうございます。(40代・女性)

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