BTSを哲学する
- ジャンル
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- 人文・思想
- キーワード
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- #K-BOOKS
- ISBN
- 978-4-7612-7598-3
- 発行日
- 2022年3月9日
書誌情報BOOKS
ARMYと哲学の入門書として押さえておきたい一冊!
BTSの音楽を聴いた人たちは、こんなふうに証言する。
「BTSがわたしの人生を変えました」
「絶望のどん底で誰にも慰めてもらえなかったとき、BTSの音楽を聴いて耐えました」
「目を背けてきた自分の姿をしっかり見つめ、愛すべきだと感じました」
「夢をあきらめるなという歌詞は何度も聞いたことがあるけれど、こんなに心に響いたのは初めてです」
BTS の音楽の最大の価値は、ひとりひとりが輝くようにという思いが込められ、自分の宇宙を見つけられるように導くパワフルなメッセージと哲学が存在することだ。
夢への挑戦と実現、よりよい世の中について考える視点、善き人になりたいと感じさせるメッセージ。これらを時にストレートに、時に詩人のように美しく伝える。
本書では、BTS の思想にもっとも近いと考えられるニーチェからヘーゲル、ハイデッガーなどに至るまで、さまざまな哲学者の思想とBTSの音楽、パフォーマンス、ミュージックビデオなどに込められたメッセージをひも解く世界的にも先駆的な本である。
また、BTS が他のアイドルグループと一線を画す理由について、成功の公式という観点ではなく、どのような「違い」を追求したのか考察する。
目次詳細
Ⅰ 社会のために
II 自分の夢のために
Ⅲ 青春のために
IV 芸術のために
著者について
- 著:
- チャ・ミンジュ
韓国で生まれ育つ。輝きながらも声を発することのない現象やモノ、人々に対して関心や愛情を抱き、文章を書きはじめる。哲学とデザイン学、美学、経営学に興味をもち、文学と美術、音楽と建築をはじめ、さまざまな実用芸術を愛している。弘益大学でオンラインでのイメージを利用したコミュニケーションに関する論文で美術学博士号を取得。西洋哲学者たちの理論をオタク文化で解釈し、オタク文化の価値と意味を熟考した努力の結晶である『オタクと哲学者たち』を2021年に出版。今後もオタク文化に対する偏見を正し、哲学の大衆観点からオタク文化の価値を伝えるために努力していきたいと思っている。
- 訳:
- 桑畑優香
翻訳家、ライター。早稲田大学第一文学部卒業。延世大学語学堂、ソウル大学政治学科で学ぶ。「ニュースステーション」のディレクターを経てフリーに。多くの媒体に韓国エンターテインメント関連記事を寄稿。主な翻訳書に『BTSを読む』(柏書房)、『BTSとARMY』(イースト・プレス)、『BTS オン・ザ・ロード』(玄光社)、『家にいるのに家に帰りたい』『それぞれのうしろ姿』(辰巳出版)ほか多数。
読者様の声USER’S VOICE
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哲学や思想と聞くと敬遠しがちな部分もあるが、BTSに照らして語られると身近に感じることができ、BTSも哲学もより好きになった。(20代・男性)
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ここ一年以内にArmyになりました。今まで特定のアーティストをこんなにも好きになったことがなく、何だか不思議で戸惑いのようなものがあり、謎解きのような気持ちで本を手に取りました。バンタンに出会えたことと共に、この本に出会えたことも運命のように感じます。自分と向き合う時間をもらうことができ、世界は広いのだと思うことができました。バンタンへの愛を感じるとても素敵な本でした。ありがとうございます。(30代・女性)