1. TOP
  2. 書籍一覧
  3. 本と偶然

キーワード

KEY WORD

本と偶然

キム・チョヨプ
翻訳
カン・バンファ
定価
1,980円(税込)
判型
46判
体裁
並製
頁数
280頁
ジャンル
  • エッセイ
キーワード
  • #K-BOOKS
ISBN
978-4-7612-7828-1
発行日
2025年10月22日

ご購入はこちら

紙の書籍

  • Amazon
  • 紀伊國屋書店
  • 楽天ブックス
  • ヨドバシカメラ
  • e-hon
  • Honya Club
  • くまざわ書店
  • 丸善ジュンク堂書店

電子書籍

  • BookLive
  • honto
  • iBooks
  • amazon kindle
  • 紀伊国屋書店Kinoppy
  • 楽天Kobo
  • Google Play

書誌情報BOOKS

世界が注目する作家キム・チョヨプ初のエッセイ、待望の邦訳!
「書きたい」わたしを見つける読書の旅
「わたしをとびきり奇妙で輝かしい世界へといざなってくれた。そんな偶然の瞬間を、及ばずながらここに記していこうと思う。」

本が連れていってくれた偶然の瞬間、
「作家キム・チョヨプ」になるまで
「なぜ物語を書くのか。その根底にある思いを探るとき、わたしは街灯に沿って家路をたどっていた十七歳の夜を思い出す。」
キム・チョヨプ初のエッセイ『本と偶然』は、読書の道のりを振り返りながら、そこに『書きたい』自分を見つける探検の記録だ。
SFというジャンルについて説明を求められ答えを探すために本を読み、専門外のノンフィクションを書くために本を読む。そして小説を書くために本を読む。
「物語と恋に落ちるときのあの気分、それを再現したいという願いが、わたしの「書きたい」という気持ちのまんなかにある。」
読むことがどんなふうに書くことにつながるのか、出会った本が書き手としてのわたしをどんなふうに変えたのか、「読む人の読書から、書く人の読書へ」と変化するなかで「偶然本に出会う喜び」をありのままに綴ったエッセイ集。

冷たくも美しい世界の上に
キム・チョヨプが描くユートピア
「ひとりの人間の心を、内面世界を揺さぶり、消すことのできない痕跡を残して去っていく物語」。「わたしもいつかああいうものをつくりたい」という純粋な気持ちが、今日、「作家キム・チョヨプ」という世界の原点となった。
日韓大ベストセラー『わたしたちが光の速さで進めないなら』、『地球の果ての温室で』、『この世界からは出ていくけれど』、『派遣者たち』、『惑星語書店』、『サイボーグになる』まで、リアルな創作秘話も垣間見られる貴重な一冊。

* * *

いまでも自分は引き出しのない作家だと思うけれど、以前ほど不安には思わない。わたしのなかで文章を書くことは、作家の内にあるものを引っ張り出すというより、自分の外にある材料を集めて配合し、積み上げていく、料理や建築に近いものに感じる。(「詰めこんでいればいつかは」より)

***

わたしは純粋な愛情や楽しみと引き換えに、作品を書くために本を読むようになった、そして、それを一種の仕事病だとぼやいているけれど、ひょっとするとこの不純な読書こそがわたしの世界を拡げているのではないか。乗り間違えたバスが、存在さえも知らなかった町の見知らぬ場所へ連れていってくれるように。
(「不純な読書生活」より)

***

わたしを泣かせ、笑わせ、胸を詰まらせ、思いに浸らせた数々の物語の合間に、「書きたがる自分」を新たに見つける。ひとりの人間の心を、内面世界を揺さぶり、消すことのできない痕跡を残して去っていく物語、そういうものを書きたかった。(「書き手の目で」より)

***

考えもしなかった世界へわたしたちを導くのが本だとしたら、本屋はその偶然の出会いを可能にする通路だ。より多くの本がそんなふうに偶然、わたしたちのもとへ届くといい。もしかすると、ただそういった偶然の衝突が日常に加わるだけでじゅうぶんなのかもしれない。(「偶然の出会い」より)

***

どうしてわたしの書く人物は果敢に旅立てないのだろう。どうしてわたしは爽やかで風通しのいい世界をつくれないのだろう。わたしが初めてSFを好きになったのも、それより先に科学を好きになったのも、それらがわたしをいまいる場所から遠くへ連れていってくれたからだ。複雑な人間史を忘れさせてくれ、巨大な宇宙と人間だけが存在する、冷たくも美しい世界に向き合わせてくれたから。それなのに、いざ自分で小説を書くとなると、その広漠たる世界に入ることを尻込みしている。(「冷たい宇宙のユートピア」より)

目次詳細

日本語版への序文
はじめに
第1章 世界を拡張する
第2章 読むことから書くことへ
第3章 本のある日常
謝辞
キム・チョヨプの偶然出会った本たち

著者について

著:
キム・チョヨプ

1993年生まれ。浦項工科大学化学科を卒業し、同大大学院で生化学修士号を取得。在学中の2017年、第2回韓国科学文学賞中短編部門にて「館内紛失」で大賞、「わたしたちが光の速さで進めないなら」で佳作を受賞し、作家としての活動をスタート。短篇集に『わたしたちが光の速さで進めないなら』『この世界からは出ていくけれど』、長篇に『地球の果ての温室で』『派遣者たち』、掌篇に『惑星語書店』(以上、早川書房)がある。2021年、キム・ウォニョンとの共著のノンフィクション『サイボーグになる テクノロジーと障害、わたしたちの不完全さについて』(岩波書店)で韓国出版文化賞を受賞。

翻訳:
カン・バンファ

翻訳家。韓日・日韓翻訳講師。訳書に、キム・チョヨプ『わたしたちが光の速さで進めないなら』『この世界からは出ていくけれど』(共訳、早川書房)、『地球の果ての温室で』『派遣者たち』『惑星語書店』(早川書房)、チョ・イェウン『カクテル、ラブ、ゾンビ』(かんき出版)ほか多数。

スタッフよりSTAFF RECOMMENDATION

メディアMedia

2025年11月13日好書好日Podcast関口哲史さん(東京・三省堂書店神保町本店小川町仮店舗)に本と偶然が紹介されました。