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ふやすミニマリスト 1日1つだけモノを増やす生活を100日間してわかった100のこと

藤岡みなみ
定価
1,485円(税込)
判型
46判
体裁
並製
頁数
216頁
ジャンル
  • 暮らし・健康
ISBN
978-4-7612-7574-7
発行日
2021年12月21日

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書誌情報BOOKS

100日間、所持品ほぼ0からはじめて「1日1つアイテムを取り出す」という決まりで生活しました。
例えるなら、無人島で暮らして人間らしさを取り戻した100日間の記録、みたいなものです。

〈ルール〉
•自宅から1日1つだけモノを取り出せる
•食料の購入はOK(調味料は毎回カウントする)
•電気・ガス・水道のライフラインは完備
•最低限必要な初期装備を設定
•期間は100日間

本書は大きく2部構成となっています。
<第1部>は、1日目から100日目まで毎日どんなものを選んだのか、またどのように感じて過ごしていたかの記録です。
<第2部>では、100日間を通して気づいた100個のことについてまとめました。

日常で当たり前のように思っていたことがくつがえされる場面もあれば、
なぜこのことに気づかずに生きていたんだろうと思うこともあり、
生まれて初めて「暮らす」ってどんなことなのか本気で考えました。
それは、ただ生き延びるということとは違うものでした。

例えば……
•冷蔵庫ってタイムマシンだった
•まだ必需品がそろっていないのに、9日目に本がほしくなった
•意外に要らなかったものは、炊飯器や財布
•洗濯機で最も重要な機能は、「汚れの洗浄」よりも「脱水」だと思った
•何もない部屋で過ごすと1時間が4時間くらいに感じる

きっかけは、映画『100日間のシンプルライフ』についてのコメント依頼をいただいたことです。

チャレンジを始めたのは2020年の夏の終わり。
新型コロナの影響で仕事はほとんどリモートに切り替わり、大好きな旅行も簡単にはできなくなっていました。
閉塞感を感じることも多い日々。
刺激を求めて外に出ていけない代わりに、関心事の矢印を家の中や自分の内面に向かわせるのもいいなと考えました。
結果的に、その直感は正しかったと思っています。
100日間のシンプルライフのチャレンジは、まさに内なる冒険といえる体験だったのです。

なかなか気軽に「ぜひ皆さんもやってみて下さい!」と言えるチャレンジではありません。
そしてこの本は、片付けの極意を伝授する本でも、ミニマリストになることを勧める本でもありませんが、
暮らしを再発見していく感覚を一緒に味わってもらえたら嬉しいです。

*******
●100日間なくてもよかったものランキング
1位 電子レンジ
2位 ハンガー
3位 炊飯器
4位 鞄
5位 財布

●手に入れて便利だったものランキング
1位 洗濯機
2位 全身シャンプー
3位 リバーシブルの服
4位 冷蔵庫
5位 電気調理鍋

●心が欲したものランキング
1位 本
2位 イヤホン
3位 土偶
4位 花瓶
5位 ボードゲーム

目次詳細

100日間シンプルライフの記録
――1日1個ずつ、実際に部屋に持ち込んでいった100のアイテム
※以下は一例
【1日目】敷布団
【2日目】歯ブラシ
【3日目】スニーカー
【9日目】本『読書の日記』
【13日目】お箸
【55日目】VRゴーグル
【56日目】はさみ
【62日目】フォーク
【71日目】遮光器土偶
【74日目】ボールペン
【99日目】オーブンレンジ

*****
100日間を通じて発見したこと100個
――「減らす」のではなく、「1つずつ増やす」からこそ気づいた「モノ」の意外な価値や暮らしの理

〈衣〉服や靴にまつわる発見
・いつも同じ服を着ていると思われてもなんの問題もない
・服が多いから60点の服ばかり着てしまう
・服を減らすなら洗濯に強いことが重要
・靴があるから外の世界がある
・洗濯機の本質は脱水機能にある

〈食〉食事にまつわる発見
・冷蔵庫はタイムマシン
・バナナが便利すぎる
・電子レンジ、トースターはなくてもいい
・調味料がないときにはベーコンとサバ味噌缶が活躍する
・塩と油だけで料理するとめちゃくちゃ勉強になる
・鉄フライパンは調味料以上に味がきまる

〈住〉暮らしにまつわる発見
・陽だまりは動くインテリア
・景色は観葉植物
・何もない部屋はかっこいい
・家がちゃんと回復する場所になる
・布には安心と自由が織り込まれている
・床に直接座っていられるのは半日が限度

〈時〉時間にまつわる発見
・何もない部屋で過ごすと1時間が4時間くらいに感じる
・時間ができたらじっくり考えたいと思っていたことは2日で考え終わる
・時間を減らす道具と増やす道具がある
・体感時間を伸ばす裏技

〈潔〉身だしなみと掃除にまつわる発見
・歯磨き粉をつけないとむしろ、より丁寧に磨きたくなる
・100日間で爪切りは10回以上必要になる
・毛は自分のために剃(そ) る
・チークはいらなかった
・床にモノがないと1分で掃除機をかけおわる
・掃除用具はリラックスアイテムでもある

〈働〉仕事にまつわる発見
・面倒くさい、と思うことが減る
・インプットとアウトプットの間の「感じる時間」がとれるようになる
・部屋になにもないとデスクトップも片付く

〈楽〉娯楽にまつわる発見
・20日ぶりにイヤホンで音楽を聴くと涙が出る
・家にいても旅はできる
・土偶を大切にした縄文人の気持ちがわかる
・スマホを手に入れたら1日の体感時間が半分になった
・テレビが時間泥棒だと決めつけなくてもいい

〈読〉本にまつわる発見
・9日目で我慢できなくなって本を手に入れる
・1冊ずつ読むと 本にもっと集中できる
・本がほしい気持ちと本棚がそばにあってほしい欲求は別

〈物〉道具とシンプルライフにまつわる発見
・既に持っている道具の9割以上が使わないものだった
・不便だとひらめく回数が増えて楽しい
・100個の道具で十分満たされる
・80日目くらいまでは楽しく選べる、その先はしんどい
・物欲を抑える呪文「これ100日間で取り出すのかな」
・道具自体の持つ能力とそれを使いこなす技術は別物
・モノがモノを呼んでいた
・人間の脳みそが把握できるモノの数は限られている
・ミニマリストにならなくてもいい?

著者について

著:
藤岡みなみ

・1988年生まれ。上智大学総合人間科学部卒。文筆家、ラジオパーソナリティ。2015年『ラジオ番組表』(三才ブックス)好きなDJランキングAM部門第1位。
・時間SFと縄文時代が好きで、読書や遺跡巡りって現実にある時間旅行では?と思い、2019年にタイムトラベル専門書店utoutoを開始。
・学生時代から映像制作を始め、ドキュメンタリー映画『タリナイ』(2018)、『keememej』(2021)のプロデューサーを務める。
・著書に『シャプラニール流 人生を変える働き方』(エスプレ)、『藤岡みなみの穴場ハンターが行く!in北海道』(北海道新聞社)がある。

読者様の声USER’S VOICE

  • まっさらな部屋の状態に、1日1つのものを取り入れていくということを実践されていましたが、その中で藤岡さんがどう感じてどう考えていったのかということが新鮮でした。忘れかけていた感覚が蘇ってきて、日々足早に過ごしてしまうことの窮屈さをひしひしと感じ、ものとの向き合い方や、豊かさの本質について考えを深めることができました。(20代・女性)

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