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THE HUNGRY SPIRIT これからの生き方と働き方
定価 1,980円(税込)
判型 46判
体裁 並製
頁数 368頁
ISBN 978-4-7612-7531-0
発行日 2021年3月3日

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THE HUNGRY SPIRIT これからの生き方と働き方

チャールズ・ハンディ /著  大嶋 祥誉 /監訳  花塚恵 /訳 

内容紹介

本書は、1997年にイギリスで刊行された書籍の日本語版であり、今という「時」にこそ必要とされる、イギリスのドラッカーと呼ばれる経営哲学者であるチャールズ・ハンディの知見がつまっている。
20年以上の月日を感じさせない普遍的な人生哲学は、これからの生き方と働き方を考える読者にとって間違いなく役立つ内容となっている。それだけでなく、むしろ刊行から二十数年を経た今だからこそ、過去を振り返りながら読むことで、著者が述べていることの本質をより深く理解できる。
資本主義が行き詰まり、著者の言うところの「資本主義のゆがみ」の最中にあるというのが現状だ。ましてやコロナ禍にある現在、多くの人が心に葛藤や「餓え」を抱え、はたして心から幸せだな、いい人生を送っているなと思える人が、どのくらい存在するのだろうか?
市場における競争に勝つという目標のもと、徹底した効率化は格差の拡大など問題が山積で、そうしたなかで多くの人が疲弊してしまっているのが「今」というときだ。
このような時代にあっては、もう一度原点に戻り「何のために働くのか?」「会社とはどのような存在であるべきなのか?」、もっと根本的には「そもそも私たちはどのような生き方を選択すべきなのか?」といった大切な問いを自ら考えるときなのだと思う。
これは著者の問いかけでもあり、一方で「資本主義はあくまで手段であり、何を目的にするのかは私たち自身が決めるべきである」とも言う。
さらに著者は、私たち一人ひとりが、自分の夢の実現や生きる意味を探求することが大切だと強調している。つまり、「人生の意味を位置づけ直す」ということだ。そして自分のやりたいことを明確にして、それを大切にして生きるということを示唆している。
自分自身の強みを生かし、周囲や社会に貢献していくべきであるという著者の生き方の模索は、今まさに私たちが必要としていることへの示唆である。それこそが、私たち多くの人が抱えている心の「餓え」を癒し、働くこと、ひいては生きることに充足感をもたらす解決策をも意味している。
今こそ、チャールズ・ハンディの知見をあらためて振り返り、自分は何をしたいのか? どんな人生を生きたいのか? と自問自答する価値は計り知れないのではないだろうか。

著者について

チャールズ・ハンディ
イギリスのピーター・ドラッカーと称される、欧州を代表する経営哲学者。世界の経営思想家ランキング「Thinkers 50」のLifetime Achievement Award(生涯功労賞)をヘンリー・ミンツバーグ、マイケル・ポーターに先駆けて受賞した。

オックスフォード大学を卒業後、シェル石油のマーケティング部門や人事部門でエグゼクティブとして従事した後に、アングロアメリカンにおいてエコノミストに就任。その後、マサチューセッツ工科大学(MIT)のスローンスクール・オブ・マネジメントの客員研究員となり、1967年にはロンドン・ビジネス・スクールにMITのスローンプログラムを自らの指揮のもとで導入し、同スクールで教鞭を執った。1972年にはロンドン・ビジネス・スクールの教授に、1974年には学部長に就任した後、1977年にはウィンザー城の聖ジョージ館で館長に就任し、同館の監督者として企業倫理の研究を続けた。

その後は研究者として、行動科学の企業経営への適用、経営の変革や組織構造、生涯学習の理論と実践を主要テーマとした。ロイヤル・ソサイエティ・オブ・アーツの元会長であり、1994年には最優秀ビジネスコラムニストに選ばれた。2015年のドラッカーフォーラムではゲストスピーカーとして登壇。現在も影響力を誇っている。著書は多数。ロンドン在住。

大嶋 祥誉
センジュヒューマンデザインワークス代表取締役。エグゼクティブコーチ、人材戦略コンサルタント。米国デューク大学MBA取得。シカゴ大学大学院修了。マッキンゼー・アンド・カンパニー、ワトソンワイアットなどの外資系コンサルティング会社や日系シンクタンクなどを経て独立。現在、経営者をはじめとするビジネスリーダーを対象に、エグゼクティブコーチング、ビジネススキル、リーダーシップ研修ほか、チームビルディング、組織変革コンサルティング、人材育成コンサルティングなどを行う。著書は『マッキンゼー流 入社1年目問題解決の教科書』(SBクリエイティブ)、『マッキンゼーで学んだ速い仕事術』(学研プラス)など多数。

花塚恵
翻訳家。福井県福井市生まれ。英国サリー大学卒業。英語講師、企業内翻訳者を経て現職。主な訳書に『Appleのデジタル教育』(かんき出版)、『苦手な人を思い通りに動かす』(日経BP)、『脳が認める勉強法』(ダイヤモンド社)、『Unlocking Creativity: チームの創造力を解き放つ最強の戦略』(東洋経済新報社)などがある。

目次詳細

PART1 資本主義のゆがみを見つめる
第1章 資本主義における市場の限界
第2章 効率の追求が結果的に非効率を招く
第3章 資本主義のあり方を見直す
PART2 自分の人生を見つめる
第4章 個人が主体となった時代の人と企業のあり方
第5章 誰もが持つべき正当な利己性
第6章 生きる意味を見いだす
第7章 他者の必要性を自覚する
PART3 これからのまっとうな社会に向けて
第8章 よりよい資本主義を探求する
第9章 市民で構成されるこれからの企業
第10章 これからの正当な教育