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THE ALMIGHTY DOLLAR 1ドル札の動きでわかる経済のしくみ
定価 1,836円(税込)
判型 46判
体裁 並製
頁数 432頁
ISBN 978-4-7612-7376-7
発行日 2018年11月12日

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THE ALMIGHTY DOLLAR 1ドル札の動きでわかる経済のしくみ

ダーシーニ・デイヴィッド /著  池上彰 /監訳  花塚恵 /訳 

内容紹介

読み物として面白く、
国際情勢が理解でき、
経済学も学べる。

ドルに焦点を当てることで、
これほどまでに
世界経済が見えてくるとは。

本書の優れた点は、
ドルを主役にして世界を回りながら、
それぞれの国が抱えている経済問題を
浮き彫りにすることです。

と同時に、アダム・スミスの分業論や
デヴィッド・リカードの比較優位論など
経済学の基礎理論が具体的に学べることです。
(監訳者:ジャーナリスト・池上 彰)


グローバル経済を動かし続けているドル。
その紙幣の半分はアメリカ国外で流通し、
世界を巡るドルの大半は中国の手にある。

ドルが世界を渡り歩くとき、
そこでは実際に何が起きているのか?
私たちの生活にどんな影響を与えるのか?
なぜ中国が世界最大の製造国で、
アメリカが世界最大の消費国なのか?
自由貿易は本当にいいことなのか?
なぜ国家は地球の反対側の国との架け橋を築こうとするのか?

テキサスの郊外で買い物に使われた1ドル紙幣は、
中国の中央銀行、ナイジェリアの鉄道、イラクの油田へと渡る。
そうしたドルの動きを追いながら、エコノミストのダーシーニ・
デイヴィッドが日々のニュースの背後に潜む経済的な事実を
明らかにしていく。
グローバル化した世界の仕組みはどうなっているのか。
本当に権力を持つのは誰で、それが人々に何をもたらすのか。
それらがいま解き明かされる。

著者について

ダーシーニ・デイヴィッド
エコノミスト、キャスター。イギリスのHSBC投資銀行の立会場でエコノミストとして働いていたときにBBCにヘッドハンティングされ、BBC1の「テン・オクロック・ニュース」「パノラマ」、BBCラジオ4の「トゥデイ」などのキャスターを務
めた。BBCニューヨーク支局に転勤してからは、ウォール街の情報を伝える顔として活躍。また、大手スーパーマーケット「テスコ」の放送メディアに関するアドバイザーを務めた経験も持つ。2009年からイギリスのニュース専門チャンネル「スカイ・ニュース」でシティの中心から経済情報を日々伝えるようになり、同チャンネルの看板番組である「スカイ・ニュース・トゥナイト」のキャスターを務める。本書が初の著作となる。

池上彰
1950年、長野県松本市生まれ。ジャーナリスト、名城大学教授、東京工業大学特命教授。愛知学院大学、立教大学、信州大学、日本大学などでも講義を担当する。

慶應義塾大学経済学部卒業後、NHK入局。記者として数多くの事件や社会問題を取材する。その後、94年4月からの11年間、NHKテレビ番組「週刊こどもニュース」のお父さん役として活躍。わかりやすい解説で、子どもから大人まで幅広い人気を得る。2005年にNHKを退局、フリージャーナリストに。現在も、執筆・取材活動を中心に、各種メディアで精力的に活動している。著書多数。監訳書に『スタンフォード大学で一番人気の経済学入門〈ミクロ編〉〈マクロ編〉』(小社刊)がある。

花塚恵
翻訳家。福井県福井市生まれ。英国サリー大学卒業。英語講師、企業内翻訳者を経て現職。主な訳書に、『THE ALMIGHTY DOLLAR 1ドル札の動きでわかる経済のしくみ』(小社刊)、『ハーバード あなたを成長させるフィードバックの授業』(東洋経済新報社)、『最強マフィアの仕事術』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)、『「習慣で買う」のつくり方』(海と月社)、『脳が認める外国語勉強法』(ダイヤモンド社)などがある。

目次詳細

イントロダクション
──ドルの旅はお金と権力の物語
グローバル経済がもたらした負の影響
グローバル経済の波に乗った正の効果
ドルはアメリカの経済力の象徴
ドルはグローバル経済を動かし続ける潤滑油
ドルの旅を通じてグローバル経済の真相を理解

第1章 アメリカから中国へ
──低価格で何でも揃う大聖堂を崇めるアメリカ人
安売りで実現したアメリカンドリーム
米の貿易赤字の裏にはウォルマートの中国依存
ローテク品とハイテク品における比較優位
貿易条件における再平準化の実現性
貿易戦争がもたらす米中経済への影響
貿易の自由度を求めた歴史的経緯
中国経済が内包する労働問題
移り変わるローテク品の主要製造国
ローテク品を求めアメリカから中国へと向かうドル

第2章 中国
──レッドカーペットを製造し、自らその上を歩く
中国経済の発展にはドルが不可欠
人民元の相場を過度に操作する中国人民銀行
固定相場と変動相場のメリット・デメリット
米国債を大量保有する中国政府の政策
米国債の購入でアメリカ経済を支える中国
貿易収と国内消費による経済成長
急増する中国の不良債権
国外投資のため中国からナイジェリアへと向かうドル

第3章 中国からナイジェリアへ
──ニジェール・デルタでパートナーを探す
国外投資上位3カ国に名を連ねる中国
他国への直接投資がもたらす影響
他国への直接投資のメリット・デメリット
直接投資を受ける国のメリット・デメリット
ナイジェリアにおける中国の外交政策
直接投資を受ける国が抱える問題
助成金や貸付金のメリット・デメリット
通貨の違いがもたらす貿易への影響
国民食を求めナイジェリアからインドへと向かうドル

第4章 ナイジェリアからインドへ
──成功のレシピにひと味加える
一次産品の貿易で使われる通貨はドル
経済発展の始まりは第一次産業である農業
インドの農業が抱えるさまざまな問題
経済発展の過程でたどる5つの段階
独自のやり方で経済発展を遂げたインド
世界一ともいわれるインドの経済格差
IT産業の成功で露呈したインド経済の二面性
過度の現金依存がもたらす悪影響
国民に大きな代償を強いた通貨政策の効果
インド経済の発展を阻む複数の要因
石油を求めインドからイラクへと向かうドル

第5章 インドからイラクへ
──「ブラックゴールド」のブラックな価格
石油産業の仕組みから見えてくる世界の仕組み
大量の石油を購入できるのは経済成長の証
複雑な需給バランスで決まる原油価格
原油価格の乱高下に影響を及ぼす投機家
原油価格を安定させる組織とその取り組み
世界の原油取引を支配し続けるドル
ドルの石油支配をなくすには石油依存の減少が要
特定の資源だけが豊富な国は経済的に不安定
武器を求めイラクからロシアへと向かうドル

第6章 イラクからロシアへ
──破壊する手段に資金を送る
武器売買に使われるのは国際通貨ドル
武器売買はグローバル経済の闇
石油に依存しドルに支配されるロシア経済
為替レートの急激な変動が経済に与える影響
経済成長に立ち塞がるルーブルの弱さ
通貨というお金を成り立たせる基準
並行通貨としてのドルの活用とその影響
準備通貨の中心に据えてドルの地位を確保
ロシア富裕層の資産管理は欧州銀行の一大事業
不動産を求めてロシアからドイツへと向かうドル

第7章 ロシアからドイツへ
──寄せ集め家族の試み
外国資本の不動産参入に寛容な欧州の都市
圧倒的な成功を収めたドイツの戦後復興の要因
まったく異なる国の寄せ集めがEUの実態
統一通貨に向けた基準と各国の曲解
大国主導の金利設定で生じたEUの難題
ユーロ導入がもたらしたEU圏内の不平等
経済移民の活躍に期待するドイツの経済成長
招かれざる移民受け入れによる経済への影響
投資機会を求めてイギリスに向かうドイツのドル

第8章 ドイツからイギリスへ
──「宇宙の支配者」のツイていない1日
世界中のお金が集まるロンドンの金融市場
ロンドンの金融市場は自由化で急速に発展
市場心理に支配される株式市場が抱える問題
金融資産購入におけるリスクの度合い
投資の基本ともいえる主力商品は通貨
分散投資で高い収益を追求するヘッジファンド
収益獲得を追い求めたヘッジファンドの暴走
金融危機で消滅したファンドの価値
ブレグジットがイギリスに与えた影響
消費のためにアメリカへと向かうイギリスのドル

第9章 イギリスからアメリカへ
── 借金への依存を助長する世界
消費によって実現できるアメリカンドリーム
経済の安定に不可欠な低水準のインフレーション
生産性の向上が経済成長のカギ
生産性向上のための7つの要因
経済学者や政府関係者を悩ます生産性低下の謎
労働者と経営陣の力関係に現れる変化
広範囲に及ぶ生産性低下の影響
租税回避と脱税で損なわれる国のサービス
経済の需給問題は財政政策でコントロール
支出や経済活動全般は金融政策で制御
金融システム安定のための量的緩和の効果
金融危機が与えた住宅市場や消費への影響
借金で結びつく世界経済を支配するドル