内容・目次詳細 Book Detail
英文解釈の「思考の過程」を身につければ、早慶や東大、京大の難しい英文も正確に読めるようになります。本書では「精読と速読の使い分け」を含む70のテーマに分けて、難しい英文の読み方をあなたに伝授します。英語を得点源にして、第一志望合格を勝ち取りましょう!
【本書の5つの特長】
1.クイズ形式で英文解釈のポイントが学べる
自分で英文解釈を勉強した際に「訳をチェックするだけの勉強になりがちで、あまり効果を感じられなかった」という経験はありませんか? 本書では、英文に対するクイズを作りました。クイズに答えていくことで、英文解釈の力を伸ばすのに必要なポイントと思考の過程が、順を追ってわかります。
2.出題データの徹底分析に基づいた内容構成
難関大学の問題を過去20年間にわたり、選択肢の英文まで徹底的に分析しました。「教えたいこと」ではなく、「繰り返し出題されていること」に徹底的にこだわりました。難関大合格のために必ず身につけるべき内容に集中して取り組むことができます。
3.例文を含めほぼすべて、難関大学で出題された英文を引用
第2講を除き、問題としている英文はすべて難関大で和訳問題として出題された箇所です。さらに、説明の中で用いる英文も、ほぼすべて難関大で和訳問題として出題された箇所です。すべてのページで、難関大のレベルを肌で感じることができます。
4. 「間違えた読み方」にあえて言及した解説
英文解釈に重要な技能の1つは、読み間違いに自分で気づき、正しい読み方へと修正する能力です。本書では、なぜその読み方ではいけないのか、どのように頭を働かせれば正しい読み方にたどり着けるのかを解説しました。読みの「結果」ではなく「プロセス」を重視した解説を理解することで、自分の力で英語を正しく読む力を養成することができます。
5. 速読につながる「よく使われる形」への言及
単語や熟語の範疇に収まらない、「よく使われる形」(定型表現)を積極的に紹介しました。頭の使い方を学ぶだけでなく、よく使われる形も同時に覚えていくことで、正確に読む精読力とともに速読力も向上させることができます。
目次詳細 Index
"第1章 精読ルールを理解せよ! 英文解釈のEssential Codes
1 名詞の役割を把握せよ! ①
2 名詞の役割を把握せよ! ②
3 名詞の役割を把握せよ! ③
4 「使われ方」から品詞を見抜け!
5 副詞節に潜むものを見つけよ!
6 形容詞の働きを見抜け!
7 文型と動詞の意味に注意せよ!
8 語順の基本ルールが崩れる? ①
9 語順の基本ルールが崩れる? ②
10 離れたモノの見つけ方 ①
11 離れたモノの見つけ方 ①
12 述語動詞と準動詞を判別せよ!
13 S is to do~を正しく解釈せよ!
14 to不定詞の用法を判別せよ!
15 ing形を判別せよ! ①
16 同じ見た目の活用形を見抜け!
17 ing形を判別せよ! ②
18 準動詞を攻略せよ!
19 V2つめOKサインを探せ!
20 thatの識別 ①
21 thatの識別 ②
22 盲点となるV2つめOKサイン
23 V2つめOKサインの例外ルール
24 “あの”単語の移動を見抜け!
25 幅広なwhere
26 関係詞の落とし穴
27 複雑な関係詞節の構造を見抜け!
28 特殊な関係代名詞節
29 先行詞はどこに?
30 whateverの特殊ルール
第2章 和訳で満点をねらえ! 合格へのPractical Codes
31 無生物主語の文に隠れているモノ
32 名詞構文でやるべきこと
33 名詞構文に潜むものを見抜け!
34 等位接続詞がつなぐのは? ①
35 等位接続詞がつなぐのは? ②
36 等位接続詞がつなぐのは? ③
37 等位接続詞の発展形を見抜け!
38 盲点となる等位接続詞
39 これも等位接続詞?
40 等位接続詞の後ろは……
41 be動詞の落とし穴
42 否定の文を美しく訳すには?
43 否定の文で知っておくべき“型”
44 形からasを攻略せよ! ①
45 形からasを攻略せよ! ②
46 形からasを攻略せよ! ③
47 形からasを攻略せよ! ④
48 It is X that~の判別 ①
49 It is X that~の判別 ②
50 It is X that~の判別 ③
51 突然の変な語順に対応せよ!
52 ねらわれがちなotherwise
53 thanとasの後ろでは……
54 The 比較級~, the 比較級…構文の真相
55 The 比較級~, the 比較級…構文の深層
56 noと比較級が組み合わさるとき
57 盲点となる表現
58 切れ目探しは慎重に!
59 カンマに隠された意味を暴け!
60 こんなのあり!?
英文速読のSecret Codes
1 文構造を予測せよ!
2 よく使う形を覚えよ!
3 流れを指し示す「標識」を探せ!
4 「同じ」流れを把握せよ!
5 「因果」の流れは丁寧に!
6 「逆」の流れも要注意!
7 始まりよければすべてよし!
8 背景知識を使いこなせ!
9 読む前に出典をチェックせよ!
10 読む前に設問をチェックせよ!"
著者について Authors
- 著:
- 杉村年彦
◉―TOEIC L&R 990点満点取得。第2回英語講師オーディションファイナリスト。
◉―大学受験生を指導して早十数年。1名ずつ指名をしながら「対話を通してわからないところを引き出す」授業スタイルを実践し続けている。これまでに500名以上の生徒と対話を行い、彼ら彼女らを志望校へと送り出してきた。現在は京都医塾にて下位クラスから最上位クラスまで幅広い層の受験生を対象に授業を行っている。第一志望合格という目標達成に向かうなかで、「英語ってけっこう面白い!」と思ってもらえるように、熱意をもって日々奮闘中。
◉―同志社大学在籍時、薬袋善郎氏の『英語リーディング教本(研究社)』を手にとったことで英文解釈の奥深さを知り、1年間大学へ行かずに英文解釈に没頭した結果、留年をした経験がある。大学に入ってから英文解釈の価値と楽しさを知った経験があるがゆえに「生徒には大学に入る前の時点で、きちんと知識を身につけてほしい」との想いが人一倍強い。
◉―本書は親しみやすい文体で、難関大レベルの英文解釈のプロセスを基本から学ぶことができる。極端に難し過ぎる英文を避けているからこそ、難関大学で繰り返し出題されている頻出のポイントを効率よく学べる一冊となっている。
担当者より Comment
授業の第一印象は「難しい内容のはずなのに、簡潔でわかりやすい!」でした。難関大向けの授業はどうしても難しくなりがちですが、先生の授業はあたかも「これはそもそも内容が簡単なのでは……?」と、勘違いさせるほどに、わかりやすく。「ぜひ、この先生の本を読んでみたい!」との想いから、お声がけするに至りました。
本書は、段階的に「英語の深い読み方」が身につくように設計されています。たとえば Chapter 1では「すぐに日本語訳を答えさせる」のではなく、あえて小問を設けています。これらの小問により、つまずくことなく、徐々に深い層へとたどり着くことができる構成となっています。この構成には、著者である杉村先生の「せっかく基本を身につけた学習者なのだから、挫折することなく、英語力向上を目指し続けてほしい」という想いが反映されています。
難関大を志している学生だけでなく、TOEICのリーディングやライティングで伸び悩んでいる大学生や大人にとっても、スコアアップの糸口になりうる一冊です。ぜひ、書店でお手にとってみてください!