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2020.06.25

【実施報告】テレワークの環境下でもハラスメント防止対策に有効!アンガーマネジメントを活かした効果的な伝え方

戸田久実氏
アドット・コミュニケーション株式会社 代表

6月25日(木)に小社刊『アンガーマネジメント 怒らない伝え方』『コミュニケーション大百科』の著者でもある戸田久実氏の「アンガーマネジメントを活かした効果的な伝え方」の無料デモセミナーを開催しました。戸田氏は、テレビ出演や雑誌の記事掲載など数多くのメディアで、アンガーマネジメントなどを伝えている講師です。登壇数は4,000を超え、指導人数は20万人以上!多角的な視点からの的確な指導、理論を実践に落とし込むプログラム内容には定評があります。

当デモセミナーは、講義や実際の研修で行うワークの体験会。当日の様子を一部をご紹介します。

何のために叱るのか?

叱る目的は、「相手の成長を願って、意識と行動を改善してもらうこと」です。
叱ること自体は悪いことではありません。重要なことは「どう叱るか」。「怒り」という感情がからんでくると、本来の目的を見失う人がいます。本日のテーマであるアンガーマネジメントを学ぶことで、効果的な叱り方、伝え方、指導方法が身につきます。

アンガーマネジメントとは

日本アンガーマネジメント協会では、「アンガー」は「怒り」、「マネジメント」は「後悔しないこと」と伝えています。怒らないことではありません。怒る必要のあることは上手に怒れ、怒る必要のないことは怒らないようになることをねらいとしています。アメリカで開発された怒りと上手に付き合うための心理トレーニングで、パワハラ防止、働き方改革、チームビルディング、個人のパフォーマンスアップなどで活用されています。
今年6月に「パワハラ防止法」が施行されるなど、ハラスメント対策が課題になっています。厚生労働省の「職場のパワーハラスメント対策取組好事例集」にアンガーマネジメントを取り入れている企業が紹介されているよう、アンガーマネジメントはハラスメント対策にも効果的です。

私たちを怒らせるものは?

私たちを怒らせるものの正体は、「理想と現実のギャップ」です。「こうある”べき”」という思いから、怒りが怒ります。「こんなことは当たり前」「常識だ」「ふつう~」と言ってしまうことはありませんか?「べき」は人それぞれ違うことを意識してください。
さらに、「しっかり」「ちゃんと」「早めに」など抽象的で曖昧な表現も要注意です。”どの程度”のことを望むのかも、時代や立場、環境によって変わります。

対策としては、①「べき」の「許せるゾーン」境界線を広げる、②怒りに任せた行動をしないようにイラっとしたら6秒待つ、③怒ったときの言葉を書き留める、などを伝えています。

指導する・叱るときのポイント

指導する・叱るときのポイントはこの3点です。
①「何を」「どのようにしてほしいか」が明確であること
②「基準」が明確であること
③人格攻撃をしないこと

「どのようにしてほしいか」が具体的で、機嫌の良し悪しで基準がブレることがないようにし、事実・結果などを伝え、人格・性格などを否定しないように気を付けましょう。

伝える際は、「正確な表現を使う」「曖昧な表現を使わない」「なぜ?で責めない」「過去をひっぱり出さない」を意識してください。例えば、1on1で部下と面談する際、理詰めで追い詰めたり、自分の正しさを認めさせるような言い方をせずに、今後どうしてほしいのか、未来の話をすると良いコミュニケーションがとれます。

実際の研修では、職場・チームでは、みんなの「べき」のすり合わせをすることで、人によって重要視することが異なること、価値観の相違を実感し、どうやって「べき」の違い・溝を埋めていくかを考えていただきます。また、ロールプレイング実習によるトレーニングをし、伝え方のスキルや相手と向かうときの心の姿勢の思い込みに気付きます。威圧的なコントロールや必要以上のへりくだりがない、心理的安全性があるチームを作っていくヒントをお伝えしています。

ご参加者の声

・怒った内容を憶えていない人は、意識していないから、というコメントはその通りだと実感しています。
・年齢層の高い・低いで伝えた方や受け止め方に違いがでるので、何にしても相互理解が重要だなと感じました。
・メンバー同士で『~べき』を擦り合わせて組織のグランドルールとするのは多様性を活かした組織運営上、有用だと感じました。
・「べき」の境界線を明確にする為に、許せるゾーンを3つに分ける作業は、自分の思っている当然こうあるべきというものを認識することができ、自己理解に繋がる良い機会であると思いました。
・無意識に人にべきを押し付けているときがあると今日のお話しを聞いて感じました。
・職場のハラスメント等の防止対策のためのコミュニケーションの在り方としてアンガーマネジメントは非常に役立つものであると思う。
・怒りの感情が発生するメカニズムや、どうしても譲れない自分の怒りの境界線を知っておくこと、またその境界線の許容範囲を広げるためには人それぞれに異なる「ベキ」や価値観があるのだということを理解し相互尊重をすることの大切さをわかりやすく解説いただきました。
・アンガーマネジメントは怒らないようにするにはどうするのか、だと思っていたので、「適切な怒り方をできるようにする」という言葉にはハッとさせられました。
・怒りは自分で生み出すものであり、他責にしない、ということや、自分の中の「べき」論を考え、他の人と共有することで価値観が見えてくる、というお話もとても参考になりました。

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