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HOME コラム 女性部下にライフプランを聞いてもいいのでしょうか?
2018.07.23

女性部下にライフプランを聞いてもいいのでしょうか?

山口理栄氏
育休後コンサルタント®

【質問】

女性部下に、今後の働き方について確認したいのですが、どうしてもライフプランのことも合わせて聞かないければいけません。
プライベートな部分にも触れるので、セクハラと思われそうで躊躇してしまいます。
どうすればよいですか。

【回答】

 セクハラかどうかは受け取る側が決めることはいえ、必要な情報を聞かれたときにセクハラと受け取る人はまずいません。そこで、個人的なことを聞くときにはまず聞く理由を明確にしましょう。

 例えば「プロジェクトの計画を立てる上で、出産しても仕事を継続する意思があるかどうかを確認したい」と問えば、質問の目的がはっきりしているので興味本位やいやがらせとは受け取りません。答えにくいかもしれないという心配がある場合は「もし差し支えなければ教えてほしい」とひとこと追加してみてはいかがでしょうか。

 セクハラを疑う例として独身女性に「結婚しないの?」と聞くケースがよく出てきますが、結婚で仕事を辞める女性が激減した現在、この質問には必然性がないと考えていいでしょう。

 一方、子どもを持つ予定に関しては、昇格/異動/転勤等の可能性が浮上したときなどについ質問したくなりますが、これはかなりセンシティブな問題です。子が授かりにくく不妊治療をしている人がかなりの数いるということを念頭に置きましょう。不妊治療の通院ための休暇申請などで本人から情報を開示されたときにも、やりとりには十分な配慮が必要です。

 出産育児を温かくサポートしてくれそうな上司には、むしろ部下の方から早めに報告や相談をしたくなるものです。そうすればこちらから聞き出す苦労とは無縁。ふだんから、育児をしながら働く人への配慮を行動で示している上司なら、女性部下からの信頼を得ることができます。

講師プロフィール

山口理栄 (やまぐちりえ)

育休後コンサルタント(R)
青山学院大学 社会情報学研究科 ADPISAプロジェクト
株式会社山口企画 代表取締役

1984年総合電機メーカー入社。ソフトウェア開発部署にて大型コンピュータのソフトウェアプロダクトの開発、設計、製品企画などに従事。2度育休を取り、部長職まで務める。
2006年から2年間、社内の女性活躍推進プロジェクトのリーダーに就任。

2010年より育休後コンサルタントとして法人向けに育休復帰社員、およびその上司向けの研修を開始。
個人向けには育休後カフェ(R)を主宰し、全国及びオンラインで随時開催中。
2017年より育休後アドバイザー養成講座を開始し、500名以上のアドバイザーを育成。
同年、育休後カフェを開催するための人材として、育休後カフェ・ファシリテーターの育成を開始。

2021年より株式会社山口企画代表取締役。
2021年7月より青山学院大学にて社会人向けIT教育(ADPISAプロジェクト)に参画。

・特定非営利活動法人女性と仕事研究所 メンター
・日本女性技術者フォーラム会員
・日本女性技術者科学者ネットワーク 事務局
・NPO法人ファザーリング・ジャパン 賛助会員
・東京商工会議所 個人会員

2016年5月『改訂版 さあ、育休後からはじめよう ~働くママへの応援歌』(労働調査会)
2015年2月『子育て社員を活かすコミュニケーション【イクボスへのヒント集】』(労働調査会)

育休後職場復帰セミナー
ライフイベントを前提としたキャリア研修
育児中の部下を持つ管理職向け実践セミナー
育休後コンサルタント®が提供する女性活躍推進コンサルティング
【講師動画】山口理栄氏~育児期の部下を持つ管理職セミナー

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