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2020.07.20

「言えない」が続くと、どんどんストレスが溜まっていく

戸田久実氏
アドット・コミュニケーション株式会社 代表

自分の正直な気持ちを伝えていますか?

「言えない」と「言わない」の違いがわかりますか?

「言えない」というのは、「こんなことを言ったらどう思われるだろう…」と思って
言葉に出せない状態のこと。
一方、「言わない」とは、「あえて言わなくてもいいかな」と自分で言わない選択をすることです。

じつは、この2つの言葉は、似ているようでいて、まるで意味が異なります。
もっとも大きな違いは、「言わなかったことで、あとで大きな後悔が残るか残らないか」という点です。

たとえば、「ま、いいか」とやり過ごして、相手に言わなかったことでも、
時間が経つにつれて「言えばよかった…」と後悔することはありませんか?
「この間は言えなくてモヤモヤしたから、今回は言おう」。
そう思うときは、思いきって伝えたほうがいいですね。

コミュニケーションでモヤモヤする気持ちをなくしたいなら、
日頃から、「自分がどうしたいのか」という、正直な気持ちに目を向けてみましょう。
どうしたいのかに目を向けたとき、繰り返し「やっぱり嫌だな…」と思うなら、
たとえ小さなことでも、その気持ちを正直に伝えるようにしていくほうがおすすめです。

以前、研修時にこんな相談をされました。
Aさんには、仕事のあとに定期的に食事に行く同僚が、Aさんを入れて4人います。
楽しい食事の席ですが、いつも割り勘になることに不満を持っていました。

なぜなら、Aさんはまったくお酒が飲めず、いつもソフトドリンクばかりだからです。
ところが、ほかのメンバーはお酒が強く、毎回かなりの量を飲みます。
それでも、支払いはなぜか毎回割り勘。

「でも、わたしばかり損をしているから割り勘はやめたいなんて言ったら
『ケチな人』と思われそう」「そんなことを言ったら、今後は声をかけてもらえなくなるかも…」
そんなふうに考えすぎて、ずっと我慢をしてしまっていたそうです。

次第に、「もっとまわりが気を利かせてくれてもいいのに!」と
メンバーに対してイライラしていました。

お金のことになると、人はなかなか言い出しにくいものですし、
こじらせてしまうととても厄介なものです。
いつまでも引っかかるようなら、思いきって自分の正直な気持ちを伝えてみましょう。

こんなシーンでは、
「わたしはお酒を飲んでいないから、割り勘じゃないほうがありがたいな」
と軽く言ってみたり、ランチでの集まりを提案してみてはいかがでしょうか。

ときには「言わない」選択をしてもいい

気になっているのに言えない場合の対処法をお話ししましたが、
「まぁ言わなくても別にいいか」とあまり気にしていないときには、
あえて「言わない」という選択もあります。

たとえば、電車のなかのマナー違反。電車内で化粧をしている人を見かけた場合、
わたしなら「次の駅で降りるし、あえて言わなくてもいいかな」と判断することがあります。

ほかにも、「少し太ったんじゃない?」「前の髪型のほうがいいね」といった、
こちらが不快に感じることを言われたときでも、
「気にしなくてもいっか」と、受け流せることもあります。

このように、自分の意志で「言わなくていい」と決めたことは、
あとになっても「言えばよかった…」という後悔が残りません。
ただ、言わないという選択をしたあとに、引っかかりがとれなかったり、
あとから引っかかる気持ちが湧いてきたら、
「この間の◯◯の件なんだけど…」と、次の機会には伝えられるといいですね。

「言えない」のと「言わない」のでは、会話の後味がまったく違います。
「言えなかった…」という思いが、相手との会話の苦手意識をますます大きくしてしまいかねません。

職場でもプライベートでも、スムーズなコミュニケーションを目指したいなら、
ぜひ自分の気持ちを正直に伝えられるようにしたいですね。

(引用)「戸田久実オフィシャルサイト」より
https://adot-com.co.jp/

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