最近、こんなふうに感じたことはないだろうか。
成功するためには不断の努力が必要だ――そう信じて、私たちは今まで頑張ってきた。
最高の成果を上げるために必死で働き、脳と体を酷使する。
疲れていなければ頑張りが足りないのだと思って、いつも限界まで自分を追い込む。
ところが、努力の結果は、思うようには返ってこない。
頑張れば頑張るほど、前に進むのが難しくなる。
2倍働いているのに、気づけば半分しか進んでいない。
本当は、何もかもがそんなに大変である必要はない。
頑張ってもうまくいかないなら、別の道を探したほうがいい。
エッセンシャル思考は「何を」やるかを教えてくれた。
エフォートレス思考は「どのように」やるかを極める技術だ。
いちばん重要なことを、いちばん簡単なやり方でやる。
そうすれば、余裕で思い通りの成果が出せる。
エフォートレス思考を読めば、
前作「エッセンシャル思考」のヒットによって多忙を極めた結果、エッセンシャル思考の実践が難しくなっていく…。
著者のそんな皮肉な体験から生まれたからこそ、エフォートレス思考はとにかく研ぎ澄まされて、美しくシンプルだ。
エフォートレス=楽をすること、ではない。
時間をかけて頑張るが、なかなか成果をあげられないで焦る人こそこの本の読者だ。
無駄な努力をなくす方法が無駄なく詰まっている。
エピローグまでじっくり読んでほしい。
努力を怠るのは悪いことであり、常にベストを尽くすべき。
そう信じている人がほとんどではないでしょうか。
ではなぜ、がんばっているのに報われないことがあるのでしょう?
『エフォートレス思考』には、この矛盾への答えがクリアに語られています。
重要なことほど難しいという思い込みを捨て、重要なことだからこそ簡単に!
いかにラクな気持ちで取り組むかによって、余裕の成果が生まれ、プロセスそのものが楽しくなる。その実例や科学的根拠を惜しみなく伝えてくれています。
これ以上はもうがんばれない、日々やることが山積みで「いっぱいいっぱい」な環境。
だったら流れに逆らう努力はやめて、あなたにとって「気楽で得意なこと」にフォーカスしてもいいのです。
本書を読むと、肩の力を抜いたまま結果を出すコツがつかめます。
明日からの仕事や家事が「重たい義務」から「楽しみな儀式」へと変わります。
ストレスや罪悪感で疲れ果てたとき、自分らしく安心して歩ける道を示してくれるコンパスのような本です。