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「情弱がお得意様」の銀行の未来はどうなるか?

12月19日発売予定の『1万円からはじめる投資 ソーシャルレンディング入門』著者・SALLOW氏が、本書にまつわる内容をご紹介する連載がスタートしました。20回目は「銀行のこれから」について解説します。

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ここ数年で激変した銀行を取り巻く事情

こんにちは、サラリーマンでブロガーで投資家のSALLOWです。
今回は、「銀行はどこへ行くのか?」ということについて、少し書いてみたいと思います。

銀行があこがれの職業だった時代もありました。地方銀行といえども、かなりの大学を良い成績で卒業して、さらに狭い門をくぐらなければ就職できないという時期も、確かにあったわけです。

それが最近は、地方銀行どころか大手銀行においても、利益の減少は明らかになってきています。銀行を取り巻く状況は、ここ数年で一変したと言えるでしょう。

投げ込まれた「マイナス金利」という爆弾

そのきっかけとなったのは、2016年の2月に日本銀行が導入した、マイナス金利。
民間の銀行が日本銀行に預けているお金のうち、一定の金額を超えた分について、日本銀行は利息を払うのではなく、逆に利息を取り立てることを決めたのです。
これによって、民間の銀行は日本銀行に預けるよりも、企業や個人に資金を貸し出すことになり、世の中に広くお金が回るということを期待した政策でした。

しかし、銀行がリスクを取らない、取りたくないという体質は変わらず。
貸し出す対象をリスクの高い相手にまで広げるという動きはほとんどなく、一部の優良な(≒貸し倒れしない)貸付先だけに資金が集中することになりました。

結果として、銀行と企業などの間の貸付金利は、マイナス金利導入前夜の2015年には1.1%台だったものが、2017年には0.9%台へ低下(*日本銀行調べ)。それにつれて、大手銀行の利ざや収入も減少しています。

「金融知識に乏しい人」に目を付ける銀行

銀行の基本的な収益の柱である利ざや(貸付金利と預金金利の差)が減っている以上、銀行は新しい収益を作る必要があります。
そんな中で注目されている一つが、「金融知識に乏しい個人」。

良く言われていることですが、銀行の窓口で「おすすめの金融商品はありますか?」と聞いてはいけません。
なぜなら、銀行は金融商品のプロではなく、金融商品を売るプロだからです。
窓口であなたの前に座った彼ら彼女らは、あなたの財産をいかにして守り殖やすかを考えるよりも、自分が背負った厳しい利益ノルマをいかにして達成するかを優先しているでしょう。

昨年、金融庁から「受託者責任の原則」が確定した、という情報があり、金融業界にとっては大きなニュースとなりました。

受託者責任とは、「金融機関は、資産を預けた人の利益を最大化しなければならず、これに反した行動を取ってはいけない」というもの。

そんなの当たり前じゃないか、と思うかもしれません。
ところが、政府がこんなことをわざわざ言うということは、つまり現状がそうなっていないということ。

こんな当たり前の考え方を普及させるために政府が本腰を入れかけただけで、金融界に対して衝撃が走った、などという情報まであります。
金融機関がいかに今まで、顧客の利益をないがしろにしてきたかということでしょう。

情報弱者がお得意様

金融機関の利益最大化のためなら、顧客をカモにすることも厭わない。高手数料投資信託の買い換えを促す手数料ビジネスなどは、まさにその典型例です。

もちろん、全ての金融機関でこんなことが行われているわけではないでしょうが(ないと信じたいのですが)、一事が万事と思われても仕方のないところはあると思います。

こうした動きは一言で言えば、「情報弱者から利益を巻き上げようとする行為」です。

言いかえれば、「情報の非対称性(自分が知っていることが、相手は知らないという不平等)」を利用して利益を上げようとする、会社としては当然の行動です。

ただ、そもそも日本人は金融教育をまともに受けていないので、「何を知らないのかさえ分からない状況」。それを勉強しないのも責任の一端はありますが、やはり最初に責められるべきは金融機関の側でしょう。無知は良くありませんが、無知につけ込む事は明らかな悪です。

こういった状況を利用して利益を稼いできた金融機関ですから、受託者責任の原則を徹底するように、と政府に言われただけで衝撃が走る、などというハメになるわけです。

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著者:SALLOW
製造業で働く傍ら、ソーシャルレンディング中心の投資を行うサラリーマン兼業投資家。
リーマンショック時などに出した多くの損失、その後の儲けを通じ、日々の値動きを追いかけ一喜一憂する投資に向いていないことに気付く。
以降、2012年から始めたソーシャルレンディング投資に力を入れ、現在の投資額は8,000万円以上、年間手取り400万円以上の不労所得を得ている。
自身で運営するブログ「ソーシャルレンディング投資記録」で、投資記録、案件の紹介やソーシャルレンディングを初めとしたお金の話題などを取り上げている。
実際に多くの金額を投資した経験を元に『1万円からはじめる投資ソーシャルレンディング入門』を出版。

【書誌情報】

書名:『1万円からはじめる投資 ソーシャルレンディング入門
定価:1,600円(税抜き)
判型:46判
体裁:並製
頁数:272頁
ISBN:978-4-7612-7385-9
発行日:2018年12月19日

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