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リサ・ヴォート先生

著者インタビュー『ネイティブがぐっとくる英会話』著者 リサ・ヴォート先生に聞きました!

更新:2015.10.26

教科書どおりの堅苦しい英文ではなく、ちょっとおしゃれで気の利いた言い回しを集めた『ネイティブがぐっとくる英会話』。著者は、教鞭を執りながら、異文 化コミュニケーターとして新聞・雑誌のエッセイ執筆など幅広く活躍されている リサ・ヴォート先生です。相手を笑顔にし、コミュニケーションを円滑にするフ レーズを厳選した本書ができあがるまでのお話を伺いました。

本書を執筆するきっかけを教えていただけますか。

編集を担当してくださったSGさんこと前田さんに初めてお会いしたのは、2年前。今とは別の出版社にいらしたときでした。SGさんというニックネームは“将棋Guy”という意味なのですが、初めてお会いしたときに、前田さんが「僕、英語ってあまり得意じゃないんですよ」とおっしゃっていたので、「What do you like?」と英語で突撃インタビューをしたんです。「I like Shogi.」と答られたので「Oh, you like Shogi! What’s Shogi?」と聞いたら、一生懸命「駒のソルジャーをムーブするとキングが倒れて……」って英語で説明してくださって。それで、「Very nice.You are a real Shogi Guy!」ということでSGさんと呼ぶようになりました(笑)。結局、そのときにご相談いただいた企画はあんまりピンとこなかったので、ボツになってしまって。それから忘れたころにSGさんから「Hi! Do you remember me? It’s the Shogi Guy」というメールをいただいて「ああ、あの時の!」と。その後、本書の企画のもとになるお話をいただいて…面白そうだったのでご一緒させていただくことになりました。

“ぐっとくる”というキーワードがよかったんでしょうか?

そうそう、これがいいんですよね。英会話の本というと難しい文法のものを作りたいという企画をいただくことも多いのですが、私はどちらかというとほんの少しの工夫でコミュニケーションがまったく違うものになる、ということを伝えたいなあと思っていて。「ぐっとくる」という言葉にぐっときました。
ちょうどSGさんが、シンガポールへ一人旅をしたころで、「あの時なんて言うと良かったんだろう?」と実感してきたことがすごくタイムリーでフレッシュで。彼の経験が、この本を作るのに役立ったんです。海外では皆、英語の先生みたいに「この人、文法を間違えてるな……」なんて考えず、こちらが何を言いたいのか汲み取ろうとしてくれるから、実際にコミュニケーションをとるときに文法を気にしなくてもいいと思いますよ。

著者の写真
インタビュー場所はリサ先生の素敵な事務所にて。手前は担当編集のSG。

では、本書で特に読んでほしいページ、または章はどこでしょうか?

もちろん全部! なんですけど、特にP23の「Interesting. Can I ask a question?」(そうくるか! 質問していい?)が好きですね。コミュニケーションにおいて“ダメ出し”はポジティブではないと思うんです。誰かが何かを言った時に「えー? うそ?」「No, you're joking!」ってダメ出ししたり茶化したりするよりも、そこで会話を終わらせないためにも、「Interesting.」で受け止めて、「Can I ask a question?」と次につなげる。受けて自分のものにしてから投げ返してやり取りをする、というのがこの本のエッセンスだと思うんですね。皆で広げてつなげていくことがコミュニケーションであり“ぐっとくる”ことなのだと思います。
もう一つ挙げるとすれば、P45の「I’m on top of the world!」(天にも昇る思いだ!)。「Top of the world」はカーペンターズの曲名ですが、こういった自分が好きな曲の1フレーズとか、好きな映画のぐっとくる口説き文句とか「これいい、使える」と思うものをコミュニケーションに入れると、相手も「うふふ」と笑顔になりますよね。

どんな方に読んでほしいですか?

Everybody! 英語ができないという超初心者の方にも読んでほしいし、TOEICなどでは高い点数が取れるけれどどうも人とコネクトしないというような人にも読んでほしい。大げさだけれど、この本には地球や人類がほんの少し良くなれば……というSub-Purpose(サブの目的)も込めていますので、語学力のあるなしに関係なく読んでいただけたらなと思います。

では、制作中に苦労したこと、または編集担当とのやりとりで印象深いエピソードなどありましたら教えてください。

苦労はまったくなくて、とっても楽しい本作りでした! やっぱりSGさんの人柄のなせる業だと思います。「ぐっとくる」というプロジェクトを持ってくるという、そのジェントルマンなハートにアクセスできて、とってもハッピー。
逆に考えさせられたのが、P120の「Is that your god?」(それってあなたの神様?)というフレーズ。ニューヨークでタクシーに乗ると、バングラディッシュやパキスタンなどのシーク教徒の運転手さんがたくさんのお守りをジャラジャラとぶら下げていたりします。それらを差して聞くフレーズですね。「宗教のことを聞いても大丈夫?」とSGさんに問われて「あ、それはGood questionね」と。たしかに普段は宗教の話はあまりしない方がいいけれど、それはdepends on the situation、その時々によって、ですよね。本人が明示していて聞いても良さそうな雰囲気であれば、それを話題にしても問題ないと思います。このやり取りで、会話ではどこからどこまでを聞いていいものか、改めて考え、自分の中で整理をすることができた感じがします。

“ぐっとくる体調不良”という章タイトルも面白いですよね。

そうそう(笑)。海外で具合が悪くなってしまったときは、ひときわコミニュケーションが大事ですからね。「先生、大丈夫ですよね?」「もちろん!」という会話ができると心強いし、こちらが「保険会社から紹介を受けた」と言えば、医師も安心する。双方がぐっとくるフレーズを集めています。

どんなネガティブな、怒っているようなときでもポジティブな方向に持っていってくれるのがこの本の特長ですね。では最後に、リサ先生のオススメの本を教えてください。

では、私の写真集をオススメさせてください! 実はフォトグラファーとして写真集も出版しています。北極に4年間通いつめてシロクマの写真を撮り溜り続けたんです。『ホワイトギフト』(木耳社)という大型写真集で、それぞれの写真に物語があるんですよ。そうそう、この写真はこのクマがトコトコと来て「写真撮っていい?」って聞いたら「OK」って言ってくれて……(活き活きとシロクマについてお話しされるリサ先生)。

フォトグラファーとしても活躍されているリサ先生の写真、とっても素敵です! 本日はどうもありがとうございました。


著者プロフィール

リサ・ヴォート (リサ・ヴォート)

アメリカ・ワシントン州生まれ。
メリーランド州立大学で日本研究準学士、経営学学士を、テンプル大学大学院にてTESOL(英語教育学)修士を修める。
専門は英語教育、応用言語学。2007年から2010年までNHKラジオ「英語ものしり倶楽部」講師を務める。

現在、明治大学特任教授、青山学院大学非常勤講師として教鞭を執りながら、異文化コミュニケーターとして新聞・雑誌のエッセイ執筆など幅広く活躍。
一方、写真家として世界6大陸50カ国を旅する。
最北地は北極圏でのシロクマ撮影でBBC賞受賞。最南地は南極大陸でのペンギン撮影。

著書に『魔法のリスニング』『魔法の英語 耳づくり』(以上、Jリサーチ出版)、『もう困らない!「英語で接客」ができる本』(大和書房)ほか多数。

著作一覧

ネイティブがぐっとくる英会話

定価 1,080円(税込)
判型 新書判
体裁 並製
頁数 192頁
ISBN 978-4-7612-7118-3
発行日 2015年10月13日

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