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塚本亮先生

著者インタビュー『英語、これでダメならやめちゃいな。』著者・塚本亮 先生に聞きました!

更新:2015.09.11

偏差値30からケンブリッジに合格した塚本先生。英語が苦手だからこそ、いかに効率よく学習できるかを考え続け、いくつかの原則をまとめたのが『 英語、これでダメならやめちゃいな。』です。「英語学習が続かないのはあなたのせいではありません。誰だって正しいやり方で学べば、必ず英語はできるようになります」と語る塚本先生に、本書の制作の裏側について伺いました。

本書を執筆するきっかけを教えてください。

まず、そもそも私自身、英語が苦手――というよりも“大嫌い”だったんですね。日本でもグローバル化がどんどん進んでいく中、「英語なんてできなくてもいいや」とずっと避けてきたんです。
けれど、海外に興味を持ちはじめた時に、「やっぱり、英語ができると世界が広がるんじゃないか」と思って、やっと勉強をはじめたんですね。そのときに、 “英語って難しい”と思い込んでいたけれど、実は意外とシンプルなものだったということに気づいたんです。ちょっとやり方を変えるとできるようになるものなんだ、と実体験として感じました。その結果として、最終的にケンブリッジまで入学することができたという経験を踏まえ、「どういう勉強をして、どういう風にすれば英語は上達するのか」ということをまとめるべきだと思ったんです。

本書が他の英語本と違う点はどんなところですか?

“英語を学ぶ方法”が書いてある本は多いのですが、どうすればそれを“続けられるのか”ということがやはり大きく欠けていると感じていました。だから、手を変え品を変え、いろんな本にチャレンジしては挫折するという方も多いのかなと。
本書の内容は大きく2つに分かれていて、“続けるための技術”と“学ぶための技術”、“HOW”と“WHAT”の両方を兼ね備えているのが大きなポイントです。ですので、これまでにない英語勉強法の本になっているのではないかと思います。

本書をどんな方に読んでほしいと思いますか。

やっぱり、これまでに“挫折をしてきている人”ですね。その挫折した壁が大きく見える方は非常に多いと思うんですが、本当はちょっと考え方を変えるだけでその壁は簡単にはずれるはずなんです。
そういった、英語学習につまずいてしまって、でもどうにかしたい、と思っている人にはぜひぜひ読んでいただきたいと思っています。

著者の写真

過去の苦手意識などが積もり積もって英語が嫌いになってしまった、そのメンタルブロックをはずす、とおっしゃっていましたね。

そうです。この本では英語を“雑に学ぶ”ということをまず初めに書いているんですが、本書を読んでいただいた方々からは、それで心が楽になった、という意見が多かったんですね。日本人だって、常に文法的に100点の日本語を話しているわけではないですよね。英語も同じです。コミュニケーションを成立させるためには、ある程度“雑な言葉でいい”ということを受け入れることが、メンタルブロックをはずすためにはとても重要な点だと感じます。
そらからやはり、幅広く学ぼうとすると広さはあっても深さがないので、なんとなく勉強したけど、「あれ何だったっけ?」と身についていないことが多いんです。だからこそあえて的を絞ってそれを徹底して叩き込み、「これだけはできる」というものを作っていく。これを積み重ねていくと、できることがどんどんはっきりして、自分が伸びていることを実感できるんです。

ご自身の独学での英語勉強の体験と、ケンブリッジ入学後に学んだ心理学を軸に本書を書かれています。この中で、実体験として一番成果が上がったテクニックは、ずばり何ですか?

たくさんあるんですけれども、テクニックでいうと本書78ページの「ランダムレスポンス法」でしょうか。覚えたい日本語と英語をペアでエクセルにストックし、それをランダムに並び替えて何度も何度も繰り返し覚える方法です。日本語を見たら瞬時に英語のフレーズが口から出てくるようになるまで、突き詰めてトレーニングします。
数多ある英会話スクールでも、“学ぶ”授業がほとんどというのが現状ですよね。本来は、覚えたものをアウトプットする機会にすればもっと有意義になるのですが。
その点、レッスンに通わなくても自分一人でアウトプットの機会を作ることのできるこのランダムレスポンスのトレーニングが、私の一押しのテクニックですね。私の教える英会話スクールの生徒にもちろん薦めています。

著者の写真

英語の本の中にエクセル表の操作手順が入っているのを見たのは初めてでビックリしました。塚本さんの英会話スクールにいらっしゃる人々で、一番多いタイプはどんな方ですか?

頑張ろうというヤル気はあるのですが、そのエネルギーをどの方向に向けていいのかわからない、という人ですね。やっていることが本当に正しいのかな? これでいいのかな? と迷っている人が多い。
本書の175ページにありますが、たとえば100日間で3000単語を覚えるとします。学習には反復が不可欠ですので、1つの単語を100日間に最低10回は学習するというルールを作ると、3000語×10回÷100日と計算して、1日に取り組む単語の数は300語だという数字が出ますよね。
「単語集はいつも持ち歩いて読んでるんですけど、全然覚えられないんです」といった相談に対して、「じゃあこういう風にきちんと計算して、1日300語トレーニングしてみようか」と説明すると、「ああ、なるほど」と腑に落ちたりするんですね。

なるほど。タイトルも印象的ですが、この通り、“この本を読んでダメなら英語をやめたほうがいい”でしょうか?

うーん、そうですね……はい!(笑) まあ、そう言い切れるくらい、いろんな側面にスポットを当てられたんじゃないかと思います。コミュニケーションとして英語を捉えた時に大事な要素や、英語ができるようになるという意味は人それぞれ違うと思うんですが、まずこの本の内容ができるかできないかで、英語力がこれ以上伸びるかどうかがかなり変わってくると思います。

執筆中、一番苦労した点、印象に残っていることは何ですか?

一番苦労した点でいうと、「読者の方が最も困っている部分は何か」を探す作業でしょうか。何か統計データがあるものではないので、実際に困っている方に会ってじっくり話し合いながら、その根本的な理由を探っていきました。最初はこうかな? と思って書いたものを「いや、やっぱり読者の方はここが知りたいのかな」とアレンジを加えていったり。そこが最も時間とエネルギーを使った点かと思います。
実際に「英語を話せるようになりたいんですが、何から手を付けたらいいですか?」と聞かれたときに、「この本を読めばいいよ」と言ってあげられる1冊を作ることができればいいなと思って。実際に英語学習に困難を感じている人々とコミュニケーションをとりながら作り上げました。
編集者さんとのやりとりは、非常に柔軟にコミュニケーションをとっていただけて、やりやすかったです。やっぱり編集者さんもいろいろなタイプの方がいますが、放任でもなく決め打ち型でもなく、ちょうどいいバランスでやっていただけたなぁと。著者の視点だけだとどうしても“伝えたいこと”に執着してしまうことがありますが、読者の“知りたいこと”のほうが大事なので、そのちょうど中間でうまく融合してくださったと思います。

ありがとうございます。塚本さんはかなりの読書家と聞きます。その中でもお薦めの本を教えてください。

私は、原書マニアといったら変ですけど、読みもしないような分厚い、ダーウィンの『 On the Origin of Species(種の起源)』を取り寄せてたまにパラパラ見たりする、なんていうことが結構好きなんですよ。まず日本語で読んで面白かったものの原書に取り組むと、話自体がわかっているのでスラスラ読めて達成感があります。英語学習にも役立ちますので、ぜひ試してみてください。たとえばスティーヴン・R・コヴィーの『 The 7 Habits of Highly Effective People: Powerful Lessons in Personal Change (7つの習慣)』を日本語で読まれたビジネスパーソンは多いかと思います。私も日本語版で読んでから原書で読んだので、いろいろな発見があって面白かったですね。
エッセンシャル思考』も日本語で読んでから、原書にあたると楽しいと思いますよ。本のなかでもご紹介した​英語ストックノートを方眼ノートでまとめると効果が出そうなので、『頭がいい人はなぜ、方眼ノートを使うのか?』とも相性のよさを感じました。この本も大変参考になったので、合わせて読むと相乗効果があると思います。

著者プロフィール

塚本 亮 (つかもとりょう)

ジーエルアカデミア株式会社代表取締役。教育コンサルタント。「できない」を「できる」に変えるメンタルトレーナー。心理カウンセラー。ケンブリッジ大学大学院修士課程修了(専攻は心理学)。偏差値30台、退学寸前の問題児から一念発起して独自の勉強法を編み出し、同志社大学経済学部に現役合格。卒業後は、ケンブリッジで心理学を学び、帰国後、京都にて英会話スクール「ジーエルアカデミア」を設立。心理学の知見と自身の学習経験を生かした指導法が注目され、国内外から指導依頼が殺到。学生から社会人までのべ150人以上の日本人をケンブリッジ大学、ロンドン大学をはじめとする世界のトップ大学・大学院に合格させている。いま最も人気を集めている英語教育関係者のひとり。著書に『偏差値30でもケンブリッジ卒の人生を変える勉強』(あさ出版)、『努力が勝手に続いてしまう。』(ダイヤモンド社)などがある。

ジーエルアカデミア

著作一覧

英語、これでダメならやめちゃいな。 ケンブリッジ心理学を駆使した英語にハマる勉強法

定価 1,512円(税込)
判型 46判
体裁 並製
頁数 192頁
ISBN 978-4-7612-7110-7
発行日 2015年8月10日

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