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ジ・エンド・オブ・バンキング 銀行の終わりと金融の未来
定価 1,836円(税込)
判型 46判
体裁 並製
頁数 288頁
ISBN 978-4-7612-7355-2
発行日 2018年7月2日

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ジ・エンド・オブ・バンキング 銀行の終わりと金融の未来

内容紹介

みずほ証券
チーフマーケットエコノミスト
上野泰也氏絶賛!

ときに暴走するバンキング(銀行業)の未来を真剣に考えた本!


「バブル崩壊と金融機関救済を繰り返してきた
現代の金融システムに対して本書は、
デジタル時代の到来を踏まえつつ、
『マネーと信用の機能を切り離す』
という大胆な提言をしている。
政府が借金をしまくった上で
インフレというコストを国民に
押し付けることもできなくなるという。
そうした革新は本当に可能なのか?
本書を読んだ上で、読者一人ひとりが
考える必要がありそうだ」

実はリーマン・ショック後も暴走を続ける
金融システムを制御する方法とは!?


バンキング(銀行業)の問題点を
指摘していると主張する本はたくさんある。
しかし、そのほとんどは問題の核心を突いていない。

たとえば、2007年から2008年にかけての金融危機は、
強欲な金融機関が何の罪もない人たちを食い物にした
結果だという説がある。

たしかにスキャンダルはおもしろい読み物にはなる。
だが、人間的な弱さが原因だと考えるなら、
それは問題の本質が見えていないといわざるをえない。
そのような姿勢では、次の危機を防ぐことはできないだろう。

ここで求められているのは、真に抜本的な改革だ。
情報技術の発達により、システムが暴走して
手に負えない状態になっているからだ。

バンキングの存在しない金融システムは、
望ましい形であり、実現も可能だ。
以前の社会であれば、バンキングはたしかに
円滑な経済活動に欠かせないシステムだった。

しかしデジタル革命が起こり、状況は一変する。
情報技術の発達によって金融規制が
ほぼ効力を持たなくなり、
もはやバンキングは制御不能の状態だ。

2007年から2008年の金融危機は、
暴走するバンキングという新しい時代の幕開けを
宣言する出来事でもあった。

すでに過去のものとなった金融システムを排除すれば、
今後は「経済の安定」「生産性」「公正さ」が
脅かされることはない。

バンキングの終焉は、
そのまま新時代の金融システムの幕開けになる!

著者について

ジョナサン・マクミラン
ジョナサン・マクミラン(Jonathan McMillan)
ジョナサン・マクミランは架空の存在である。実は二人の人物であり、マクロ経済学者と投資銀行家という意外な組み合わせだ。二人は大学で出会い、卒業するとそれぞれの道に進んだ。一人は学者になり、銀行のマクロ経済モデルを研究する。もう一人は投資銀行に就職し、複雑怪奇な現代の金融を肌で体験した。
2011年、二人はロンドンのパブで再会し、一緒に本を書くことになった。そしてバンキングに関するおたがいの知見を補い合い、本書を完成させた。現在はそれぞれ違う大陸で暮らしているが、金融システムへの興味は共有している。さらに、できるかぎり実際に会って金融の最新情報を交換している。そしてもちろん、二人で楽しく過ごすことも忘れない。さらに詳しい情報は著者のウェブサイトで
www.endofbanking.org

桜田直美
翻訳家。早稲田大学第一文学部卒。訳書は『トップアスリートが実践 人生が変わる最高の呼吸法』『ジ・エンド・オブ・バンキング 銀行の終わりと金融の未来』(いずれも小社刊)、『睡眠こそ最強の解決策である』(SBクリエイティブ)、『こうして、思考は現実になる』(サンマーク出版)など多数。

目次詳細

Introduction
マネーと信用、物価の関係
金融システムの管理
PART1:産業化時代のバンキング
PART2:デジタル時代のバンキング
PART3:デジタル時代の金融システム
本書を読んでいただくにあたって

PART1 産業化時代のバンキング

第1章 バンキングが必要だった時代
情報の非対称性
借り手と貸し手のニーズのミスマッチ
支払いを容易にするサービスの必要性
第2章 伝統的なバンキングのしくみ
バンキングと複式簿記の関係
銀行による資産変換のしくみ
バンキングとは信用からマネーを創造すること
第3章 バンキングの諸問題
取り付け騒ぎは銀行のアキレス腱
政府保証は取り付け騒ぎを防げるのか
・預金保険
・最後の貸し手としての中央銀行
モラルハザードという弊害は解決できるのか
銀行規制は機能しているのか
・初期の銀行規制
・現代の銀行規制「バーゼル規制」

PART2 デジタル時代のバンキング

第4章 バンキングは銀行だけの仕事ではない
デジタル革命とシャドーバンキングの台頭
金融規制の境界問題
バンキングの金融技術
・プーリングによって元本を変換する
・信用リスクを変換する
・契約上の流動性を提供することで満期を変換する
第5章 シャドーバンキングのしくみ
証券化しくみと実態
買い戻し契約(レポ)のしくみと実態
市場金利連動型ミューチュアルファンドのしくみと実態
資産担保コマーシャルペーパーのしくみと実態
シャドーバンキングとはどのようなものなのか?
第6章 2007年から2008年の金融危機
規制の枠組みの問題点
・それでもまだ自己資本が少なすぎる
・シャドーバンキングの金融商品と格付け
・新しいルールが巨大銀行を育てた
・景気の波が大きくなる
出来事を時系列で並べて検証する
・シャドーバンキング景気
・バブルからパニックへ
・そして救済が行われた
第7章 2008年以降の金融システム
暴走するバンキングの実態
・金融界は「大きすぎてつぶせない」銀行に支配されている
・大きすぎてつぶせない金融機関を制御できない規制当局
・710兆ドルが動くデリバティブ市場
無力な中央銀行の限界
・伝統的な金融政策とシャドーバンキング
・ゼロ金利制約
・非伝統的金融政策
・政治化する中央銀行

PART3 デジタル時代の金融システム

第8章 バンキングはもはや必要ない
プーリングとリスク分散の問題を解決する
情報技術を使って情報の非対称性と
利害の衝突という問題を解決する
・バンキングと直接融資における利害の衝突
・デジタル革命がモニタリングと利害の衝突の問題を解消
流動性の供給と支払いサービスの問題を解決する
・市場の流動性
・デジタル時代の支払いシステム
バンキングを使わずに金融業務を行う方法
・貸し手のための金融サービス
・借り手のための金融サービス
第9章 未来の会計システムがバンキングを終わりにする
それでもバンキングが支配するのか?
バンキングを終わりにしない方法とは?
・ナローバンキング「バンキング再考」
・限定目的バンキング「金融機関再考」
バンキングを終わりにする方法
・金融テクニックとしてのバンキング
・複式簿記を再考する
・組織的な支払い能力ルール
組織的な支払い能力ルールは
どのようにバンキングを終わらせるのか
第10章 公共セクターの役割
マネーを管理する公共機関の役割
・デジタル時代のデジタルマネーが物価を安定させる
・流動性フィーでゼロ金利制約から解放される
・無条件インカムでマネーを注入する
・金融政策の独立
・金融政策と財政政策
民間でも信用を十分に扱える
第11章 マクロの視点で考える
放任されたバンキングは間違った配分につながる

マネーと信用の正しい役割とは
民間と公共を切り離す

Conclusion