定価 | : | 1,540円(税込) |
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判型 | : | 46判 |
体裁 | : | 並製 |
頁数 | : | 208頁 |
ISBN | : | 978-4-7612-6820-6 |
発行日 | : | 2012年3月5日 |
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元証券マン 日本の保育を変える!
内容紹介
少子化でも女性就労増で保育園待機児童は増すばかり。
旧態依然の保育現場は劣悪な所も多い。
質・量両面の問題は国力低下にも繋がる。
国を救う保育の中核をなす保育士の質を高め、
子供・保護者へのサービスを考え抜き、
行政と闘い業界改革に取り組んで「ガイアの夜明け」でも紹介された
著者の考え方と全行動。
目次詳細
まえがき
第1章 保育事業スタート時の思い
1 保育園を始めた二つの動機
・保育園併設で女性の心をつかむ
・クルマに放置される子どもの悲劇をなくしたい
・助成金なしでは赤字が増えていく
2 保育事業のスタート
・初めて東京都の認証保育所を開いた
・企業として保育事業をすると決意
3 保育園運営の難しさ
・ゼロからの出発でノウハウを学ぶ
・保育園と幼稚園の違いについて
・保育士の言っていることがわからない
・保育サービスの対象は誰なのか
4 保育に欠かせない専門知識の習得
・四三歳、大学院で保育のプロをめざす
・常識を疑え! 三歳児神話には嘘がある
・「保護者目線」から「子ども目線」へ
・大学院で学んだ成果は大きかった
5 保育園運営の理念
・大切なのは子ども、保護者、そして保育士
・離職率は会社の理解度と連動する
・「四つの理念」を説いて人材を採用した
6 保育園運営で大切なこと
・保育園は「養護」と「教育」の一体的な提供
・保育園は子どもの能力を引き出す場所
7 保育園のさまざまな種類
・「認可」と「認可外」はどう違うのか
・株式会社の参入には意義がある
・世間の保育園に対する見方が変わってきた
第2章 保育の質を高める
1 保育士を育てる一流の研修
・「保育の質」は「保育士の質」で決まる
・現場を大切にするリーダーの姿を見せる
・独自の講座を年一〇〇回以上開催する
・学び続ける保育士が子どもの命を守る
2 保育士は楽しく働くことが大切
・意欲ある保育士を採用する
・学生たちは理念を理解してくれる
・能力があれば若くても園長になれる
・男性保育士採用に四つのメリット
3 保育士の連帯と意識改革
・気づきの場「他園研修」で保育技術を学ぶ
・学ぶことで保育士の意識は劇的に変化する
4 保育士のメンタルヘルス
・人がすべてだからメンタルヘルスケア
・現場の見えない残業までもなくす
・震災のストレスには専門家の派遣で対応
5 園長を育てるということ
・園長候補の応募がないなら育てる
・がんばらずに一から鍛える
6 保育士を大切にするということ
・保育業界の常識は世間の非常識なのか
・北海道から九州まで全国で採用活動
・女性専用寮で地方出身者も安心できる
・持ち株会は破格の「五〇パーセント上乗せ」
第3章 保育園利用者との関係づくり
1 保育における利用者満足
・保護者のニーズは千差万別、だから…
・ゆるぎない哲学を保護者に伝える
・重要な事項は保護者と意見交換する
・真の利用者満足を考える基準は何か
2 クレームへの正しい対応
・まったくケガのない保育は正しいか
・行政がクレーマーの味方をすることもある
3 コンプライアンスの大切さ
・隠し事をしないことが信頼関係を生む
・会社の不正が保育士の心を蝕んでいく
・隠し事がないことはすべてに強い
第4章 保育で大切にしたいこと
1 究極の保育サービスをめざして
・安全・安心度を徹底的に高める
・厳しい監査体制で問題を改善する
・正直に報告することを徹底する
・なぜ園長を解雇したのか
2 子どもの力を引き出す保育
・環境による保育が子どもの力を引き出す
・子どもは自分で学ぼうとするときに成長する
3 食育は子どもの生活の基本
・食事を大切にするのが保育
・ミルクをつくる水にもこだわる
・「子どもに夕食を出さない」のは指導か
・手抜きメニューを同業他社が強要する
4 長時間保育の是非論
・現場に立てば課題が見えてくる
・一時預かりの託児所では
5 子供たちの発達支援
・発達障がいの園児をチームが支える
・障がい児には専門的支援が必要
・心のなかの差別感をなくす
・二次的障がいを防ぐためのケア
第5章 保育の将来はどうなるか
1 待機児童の問題解決に向けて
・二万五〇〇〇人以上が保育園に入れない
・株式会社の門戸が開かれ始めた
2 保育園の事業主体
・自治体間で運営主体に格差が生じている
・運営主体に差を設ける必要性があるのか
・保育園の民営化について
3 保育園経営のセーフティーネット
・セーフティーネットづくりを急ぎたい
・「保育の質」を守るには
・世襲が悪いわけではないが
4 保育園を選べること
・「選べる」なかに保育の質向上がある
・いい保育をする保育園が選ばれる
5 日本の保育が変わるために
・保育園の質はかたちではない
・株式会社へのさまざまな批判
・保育を真剣に考える社会に
あとがき