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日本を楽しむ年中行事
定価 1,650円(税込)
判型 A5判
頁数 256頁
ISBN 978-4-7612-6207-5
発行日 2004年10月18日

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日本を楽しむ年中行事

三越 /著 

内容紹介

すばらしい「和」の文化
蚊帳が家から姿を消したのはいつのことだったでしょう。そういえば、いつのまにか月見もしなくなりました。蚊帳や月見に限りません。私たちの衣食住にふつうにあったコトやモノが、だんだんと記憶の底に沈んでいっています。
本書では、そのようなコトやモノの数々を、年中行事を追いながら取り上げました。そして、その背景にあるいわれや知恵をひもといて、暮らしに彩りを添える忘れたくない日本の文化を見直します。
年中行事のルーツをたどると、古代より様々な外国文化が入り込んで、そこから日本文化がつくり上げられてきたことがわかります。日本文化の特長が「和」にあるといわれる由縁です。私たちの先人は異文化に対峙したときに、自分を主張せず、相手のよい面を尊重して取り入れ、自らの文化と調和、融合する道をたどってきました。
例えば、漢字を大陸から取り入れた後、かな文字というものを独自に生み出しましたが、だからといって漢字を捨ててしまうことはしませんでした。その後も、カタカナ、ひらがなを使い、かつ漢字も併用するという独自の言語体系を築きました。
私たちの衣食住にふつうにあったコトやモノの背景を知ると、そこにさまざまな文化の源流があることに驚かされます。宗教を軸とする文化が対立し世界平和が揺らぎかけている今こそ、八百万の神々が同居する「和」の文化を再評価して、世界に向けて発信したいものです。
年中行事のいわれを知ることにより、季節の変化に対する注意や戒め、旬の食物を上手に取り入れた料理の工夫、花鳥風月を楽しむ風雅を知ることができます。
幕末の日本が鎖国を解いて世界に門戸を開いたとき、訪れた外国人によって世界に紹介された日本の姿は、「美しい国土に囲まれ、清潔で平和な社会を営む国」でした。江戸をはじめ各地の城下町は緑したたる庭園都市であり、狭い路地裏であっても市民が軒先に花を植えるほど自然を愛する国と賞されました。狭くても、貧しくても、凛として暮らしていた日本人の姿を見て、外国人たちは西洋とは違う文化に注目し評価したのです。
時を経て、現代の日本の生活は豊かになり便利になりました。しかし、私たちの心は本当に豊かになったのでしょうか。2004年夏の猛暑のさなか、「全国一斉に打ち水を」という運動が呼びかけられましたが、これも忘れかけられた古来からの日常生活の知恵だったのです。
年中行事をたどり、この「日本の宝もの」を掘り起こすことにより、自然と対峙しながら心豊かに暮らしてきた日本文化のよさを取り戻したいと思います。
近年、多くの人がインターネットの検索サイトで、冠婚葬祭のしきたりや贈り物の情報などを調べているそうです。こういった暮らしの中の、あるいは人と人との付き合いにおける知恵を、年配の方々から教えられる機会が減っているような気がします。そのような社会的ニーズに対して、私たち百貨店が蓄積してきたノウハウや知識を整理して提供することにより、少しでもお役に立つことができないかと考えたのが本書発刊の動機です。
三越は延宝元年(1673年)創業の越後屋を始祖として、明治 年(1904年)に百貨店という新業態を創生。今年2004年で100年になりました。その間、生活に密着した消費経済という側面から、社会の移り変わりを見つめてきました。この節目の年に、日本文化を振り返り、そのよさを再認識することは、百貨店の次の世紀を切り開く第一歩につながると考えました。そこでお客様からのご支持のおかげで蓄えられた経験と知識をまとめ、100年の感謝を込め、皆様への贈り物として、わかりやすく楽しく読めるように綴ってみました。
本書では、第1章から第4章は年中行事を季節の歳時記としてまとめました。旧暦を基準に春夏秋冬をとらえ、「正月に始まり、年越しで終わる」ようにしたので、便宜上、春(1月?4月)、夏(5月?8月)、秋(9月?11月)、冬(12月)という形になっています。第5章は、人生の行事を四季になぞらえて、春(子どもの成長を祝う)、夏(人生の門出を祝う)、秋(暮らしの中の心づかい)、冬(人生の終着駅)というようにまとめました。巻末資料の「贈るときの形の表現」とあわせてご覧ください。
本書は、社内の各部門から集まった 名が共同で執筆しました。短い期間に手探りの作業ですすめたために、取り上げられるべき項目の見落とし、文章の拙さ、諸説を網羅しきれない不十分さなどについて、おしかりを受けるかもしれません。できれば、さまざまな方面からのご意見をうかがいながら、本書をより充実した内容にブラッシュアップしていきたいと思っています。
日本社会は20 年以上も前から、「経済成長一辺倒の時代は終わり、これからは文化の時代を志向する」といわれてきました。その後は日本経済が低迷したこともあり、未だ文化の時代に向けての指針は明確になっていません。そこで本書を多くの方に楽しく読んでいただき、日本文化のよさを感じていただくことにより、次の時代に向けて少しでもお役に立つことになれば幸甚です。

著者について

「現銀掛け値なし」—これは三越が1683年に掲げたスローガン。現在では当たり前になっている正札販売を世界で初めて実施し、富裕層だけのものだった呉服を、広く一般市民のものにした。創業以来、いつの時代も商品・サービスなどすべての面で「革新」を繰り返しながら、人々の豊かな生活を送るための手伝いをしてきた。1673年三井高利が江戸本町に呉服店「越後屋」を開業。1893年越後屋を「合名会社三井呉服店」に改組。1904年株式会社三越呉服店設立。「デパートメント宣言」を行い日本初の百貨店となる。1914年日本橋本店ルネッサンス式新館落成。ライオン像や日本初のエスカレーターを設置。1928年三越呉服店の商号を「三越」と改める。2003年三越、名古屋三越、千葉三越、鹿児島三越、福岡三越の5社新設合併で新「三越」が誕生。2004年百貨店100年を記念し日本橋本店新館オープン。

目次詳細

第1章 季節の行事―春(1・2・3・4月)(正月
正月飾り ほか)
第2章 季節の行事―夏(5・6・7・8月)(端午の節句
武者人形 ほか)
第3章 季節の行事―秋(9・10・11月)(衣替え/更衣
防災の日 ほか)
第4章 季節の行事―冬(12月)(酉の市
冬至 ほか)
第5章 人生の行事(人生の春―子どもの成長を祝う
人生の夏―人生の門出を祝う ほか)