読者と著者の往復書簡

vol.5 『小学校6年間の算数が1冊でしっかりわかる本』など小杉拓也 さん

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――弊社初の学習参考書である『小学校6年間の算数が1冊でしっかりわかる本』は、11万部を突破するベストセラーとなりました。

小杉さん 
これまで出版させていただいた私の著作の中で、もっともヒットした本となりました。さらに続編の『中学校3年間の数学が1冊でしっかりわかる本』と『小学校6年間の算数が1冊でしっかりわかる問題集』も好評で。予想以上に皆さんに支持していただき、本当に嬉しいです。

img_7843「当初はこんなに多くの方に読んでもらえるとは思っていなかったのでビックリです。
ご年配の方からのハガキも嬉しいですね」と小杉先生。

時間のない人が多い現代ですから、何においても、できるだけまとまったものを短時間で理解したいというニーズがあります。最初に手掛けた『小学校6年間~』は、それに応えるものを作りたいという思いで作ったのですが、ただまとまっているだけでなく、タイトルにも入れたとおり、本当に「しっかり」わかるという点にこだわりました。128ページという限られた分量の中でいかにわかりやすくするか、担当編集者さんとかなり話し合い、作り込んでいきました。

――読者の方からも続編を希望する声が多く、『中学校3年間の数学が1冊でしっかりわかる本』と『小学校6年間の算数が1冊でしっかりわかる問題集』の出版も実現しました。このシリーズは、小学校低学年のお子さんから90歳を超えた高齢の方まで、幅広い読者からの反響が届いています。

小杉さん 
表紙に「大人の学び直しにも最適!」と入れたとおり、お子さんやお孫さんへのプレゼントはもちろん、ご自分用に購入してくださる大人の方もいらっしゃるようで、本当にありがたいなと思っています。

『しっかりわかる本』シリーズは、ひと目見て「難しそう」と思われないよう、また、内容は詰まっていても見た目がギュウギュウにならないよう、編集さんが非常に工夫してくれたんです。たとえば、学参のフォントには明朝体が多い中、本書では丸ゴシック体を選んだり、詰め込み過ぎを防ぐために泣く泣く一問削ったりなど、レイアウトに苦心してくれました。

『~しっかりわかる本』シリーズはすべて途中の式を明記し、解説を主にしていますが、先月発売の『小学校6年間の算数が1冊でしっかりわかる問題集』では、理解を定着させるための演習をたっぷり詰め込みましたので、そちらもあわせて使っていただければと思います。

 

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書きこみながら解いていくこともでき、全項目に「お子さんに教えたいアドバイス!」も掲載しています。

 

――今回は、たくさんのおハガキの中から、4名の方にお返事を書いてくださいました。選ばれた理由などをお聞かせください。

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「往復書簡」企画のなかでも、本書の感想は200枚を超えるハガキの多さでした。
みなさまの感想の声は新聞広告に掲載したり、有効活用させていただきました!

 

小杉さん 
まず、「この本にもっと早く出会いたかった。著者の本を全部読みたい」と書いてくださった方に。学参でありながら、著者にまで注目してくれるなんて、なんだか恥ずかしいですが本当にありがたいです。

それから、最年少の9歳の方は、とても一生懸命に感想を書いてくれました。しっかり読んでくれていることが伝わってきて、温かい気持ちになりました。

そして、「ほかの参考書や教科書はまわりくどい説明だが、この本ではわかりやすくすっきり書かれている」「次は『中学校3年間の数学』シリーズを読みたい」と書いてくださったお2人に。私も“徹底的にわかりやすく”ということを意識しましたので、そう言っていただけると、非常に嬉しいです。ご要望通り、続編と問題集も出ましたので、ぜひお手に取ってみてください。


著作はこちら

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著者について
小杉拓也

東大卒プロ算数講師、志進ゼミナール塾長。東大在学時から、プロ家庭教師、中学受験塾SAPIXグループの個別指導塾などで指導経験を積み、常にキャンセル待ちの人気講師として活躍。
現在は、自身で立ち上げた中学・高校受験の個別指導塾「志進ゼミナール」で生徒の指導を行う。とくに中学受験対策を得意とし、毎年難関中学に合格者を輩出。指導教科は小学校と中学校の全科目で、暗算法の開発や研究にも力を入れている。算数が苦手だった子の偏差値を45から65に上げるなど、着実に成績を伸ばす指導に定評がある。
もともと数学が得意だったわけではなく、中学3年生のときの試験では、学年で下から3番目の成績。分厚い数学の問題集をすべて解いても成績が上がらなかったため、基本に立ち返って教科書で勉強をしたところ、テストで点数がとれるようになる。それだけでなく、ほとんど塾に通わずに現役で東大に合格するほど学力が伸びた。この経験から、「自分にとって難しすぎる問題集を解いても無意味」ということを知り、苦手意識のある生徒の学力向上に活かしている。
著書に、『小学校6年間の算数が1冊でしっかりわかる本』『中学校3年間の数学が1冊でしっかりわかる本』(ともにかんき出版)『ビジネスで差がつく計算力の鍛え方─「アイツは数字に強い」と言われる34のテクニック』(ダイヤモンド社)など多数。


当選された方には、近日メッセージ入り色紙を発送いたします。

次回の更新は3月を予定しています。お楽しみに!