40周年に寄せて ご挨拶

このたび2017年4月30日をもちまして、かんき出版は創業40周年を迎えることになりました。これもひとえに読者のみなさま、書店さま、販売会社さまのご支援の賜物と深く感謝しております。

1977年当時、出版業界は右肩上がりの成長産業といわれていました。
そんな時代に「ベストセラーの神様」と呼ばれた神吉晴夫がかんき出版を創立しました。順風満帆と思われたスタートも、神吉晴夫の急逝により一転します。
1978年、他社で編集者として活躍していた境健一郎(現・弊社最高顧問)が新社長に就任し、新たな方向に舵を切ることになります。
当時、私はいち営業マンでしたが、少数の社員と日々奮闘しておりました。その辺りについては、長くなってしまうのでイラストで楽しく読んでいただける沿革を用意しました。ぜひご覧になってみてください。
冒頭にお礼の言葉を述べましたが、改めて読者さま、書店さま、販売会社さまにお礼を言わせてください。

読者のみなさま

私どもの本を手にとり、本を買ってくださることは、奇跡のようなことだと思います。毎月、たくさんの数の感想のお便りをいただきます。いつもありがとうございます。届いた読者カードは、すべて拝読しています。少しでもあなたの人生の、仕事の、何かのお役に立てれば幸いです。

書店のみなさま

毎年8万点の新刊が出る中で、弊社の本を店頭に置いてくださり、ありがとうございます。みなさまがいなければ私たちは商売ができません。書店さまの期待を裏切らないような本を作ってまいりますので、良い場所に置いてもらえればうれしいです。

販売会社のみなさま

取次の方が「かんき出版のこの本はいいよ」と言ってくださることで、地方の書店さまにまで弊社の本が届き、たくさんの書店さまが応援してくださいます。それもみなさまあってのことです。いつも力になってくれてありがとうございます。

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著者のすばらしいノウハウを書籍というパッケージの中にとどめるのではなく、直接、著者から学んでいただく場を提供したいという思いから、2001年より企業さまに対して社員教育研修プログラムを提供しています。
おかげ様で15年、個々の企業さまの課題、ニーズに寄り添った、手作り感あふれる研修を著者の方とともに提案してまいりました。

人事ご担当者さま・研修受講生のみなさま

人事ご担当者さま、数ある研修プログラムのなかから私どもを選んでいただき、ありがとうございます。受講生のみなさまが変わられていく姿は、私どもの大きな励みとなります。 これからも講師の先生とともに、今までになかったようなプログラムを提案できるよう精進してまいります。

ここ何年も出版不況といわれ、書店さまの閉店など寂しい話を聞くことも増えました。
創業当時の時代背景とは様変わりし、40年前にはなかった電子書籍も登場しました。紙の本の売上は減っているといわれますが、私たちは本を大事にしたいと思っています。少しでも良書を残せるように、社員一人ひとりが自分の仕事をしっかり全うし、小さいながらも少しずつでも成長していくことが大事だと考えております。
私たちが40年間なんとかやってこられたのは、たくさんの方に助けていただいたからです。いま、出版業界は厳しい時代です。だからこそひとりでも多くの方に喜んでもらえるような売れる本を作って、今度は私たちが恩返しをしたい。心の底からそう思っています。 50年、60年と続いていく会社にするには、日々の努力の積み重ねしかありません。みなさまに良書をお届けできるよう、これからも全力を尽くします。ですから、書店でさぼてんマークのかんき出版の本を見かけましたら、ぜひお手にとってみてくださいね。

今後ともかんき出版をどうぞよろしくお願いします。

株式会社かんき出版
代表取締役社長
齊藤 龍男