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2022.05.31

【実施報告】2030年に向けて必要な10個のビジネススキル

三坂 健氏
株式会社HRインスティテュート 代表取締役社長 シニアコンサルタント

5月31日(火)に株式会社HRインスティテュートの代表取締役社長 三坂 健氏にご登壇いただき、「2030年に向けて必要な10個のビジネススキル」をテーマとしたHRトレンドセミナーを開催しました。ゲストスピーカーとして、企業の人材育成ご担当者2名をお招きし、企業人事担当の視点から、注目しているビジネススキルは何か、事例や背景などを踏まえディスカッションを行いました。当セミナーの内容の一部をご紹介します。

時代は、高度成長期の昭和、バブル崩壊から20年経過した平成を経て、令和になりました。時代の変化に合わせて、マクロ環境、従業環境、価値観が変わりました。マクロトレンドは、グローバル化・インターネット定着から、AI・自動化・無人化。就業環境は、バブル絶頂期のモーレツ社員から、ダイバーシティ・働き方改革へ。そして、雇用環境や就業意識は、年功序列・終身雇用から、テレワーク・副業解禁へと変化しました。生活物資面、生活精神面での物質的な満足度は、この50年で大幅に高まりました。

これまでの時代は、成功モデルを応用する経営で、仮説を実行する「リソース」が重要でした。しかし、VUCAな今の時代は成功モデルがわかりにくい世界です。仮説を生み出す「スキル」が求められ、数多くの仮説を立て、実効性を検証し、インパクトのある事業を立案する経営にシフトしました。

組織の形も変わりました。ヒエラルキー型組織は、いわゆるピラミッド構造で、上司から部下への指示系統で成り立ち、「団結」を重視する組織体系です。一方、現在は階級の差のないフラットな形で、意思決定のスピードが速いホラクラシー型組織が求められます。共通基盤としてのルールで成り立つため、「自律」が大切です。
ホラクラシー型組織のマネジメントは、後方からリーダーシップを発揮することで集団の力を最大化する「羊飼い型リーダーシップ」。従来のピラミッドは、トップ→ミドル→現場の社員の順序で指示系統が存在し、顧客へ提供する商品・サービスは、企業側が考案し、開発したものが提供されます。一方で、「羊飼い型リーダーシップ」は逆さまのピラミッド型です。顧客と現場で得られた情報をミドル・トップにフィードバックし、顧客へ価値を提供するという流れになります。変化に対応するためには、常に現場を筆頭に考え、それを周囲が支える構造を作っていく必要があります。

人材開発・スキル強化は今後、さらに重要なテーマになります。どんなスキルを開発すべきか、ゲストとしてお招きしている2社の人材育成ご担当者に自社で行っている取り組みについて伺いました。
それぞれの企業で考える「2030年に向けて必要なビジネススキル」は以下のスキルです。
・国語力
・数学力
・ロジカルシンキング(課題解決スキル)
・コミュニケーションスキル
・「What」 構築力
・捨てる力(ゼロベース力)
・学ぶ力
・チーミング力(良いチームをつくる、良いチームメンバーになる)
・論理的思考力・問題解決力
・傾聴力

さらに、人材開発コンサルタントが対“人”、対“課題”、対“デジタル”、対“自分”などのの視点で総合的に考察すると、絶対外せないビジネススキルは次の10個。
・関係性構築力
・動機づける力
・オンライン(デジタル)XXX力
・学び続け力
・パーパス形成力
・“自走”力
・戦略的思考力
・アジャイル行動力(試し、試させる力)
・自己認知力
・両立力(マルチ力)

これからのスキルを社員が身につけることで、ビジネス環境や働き方の変化に対応できる人材に育ちます。

ご担当者様の声

・お取り扱いいただいた内容(30年へ向けてあるべき姿やスキル)が悉く当社の文化に反しており、全てにおいて印象に残っております。「何をどう変えていけるのか」というあまりに苦しい課題をいただいたと考えております。
・時代の背景の変化に対して、必要なスキル・能力も変化していることが理解できた。
・経営層からは常に指針など発表されるが、末端まで届いているか不安がある。末端の一般社員から、30年度に必要なスキルについてアイデアや考えを出させることをしてみたい。
・国語力、チーミング力、自己認知の概念が印象に残りました。加えて、対自分、対デジタル…などの分類や、個人として、組織としてとの区分け、など非常に有意義でした。
・具体的な事例や苦労がわかって参考になった。
・今回あげられた10のスキルは、望まれる能力であり、現時点では不足している。
・「顧客のため」という視点が持てているか、が非常に重要だと感じることができました。
・Whatを構築することを求められている、と感じにくい環境(会社)かもしれない、とも気づきました。
・捨てる力がなかなか身に付かない。
・10年後に世の中がどのようになっているかわからない。どのようになっても、対応していける力を備えていることが必要。
・様々な力が必要とされる中で、取捨選択しながらも前に進んでいくのが大事だと思いました。「What構築力」本当に大事だと思います。
・捨てる力(アンラーニング)「What」構築力は大事だと改めて感じました。企業の目的(存在意義)を忘れてはいけないですね。
・2030年に必要なスキルの中で、「国語力」、「What構築力」は特に共感しました。また皆さんのお話を聞いて、少し先の未来に必要なスキルを考えて、研修企画していかなければならないと気が引きしまりました。
・2030年といった前提で必要な10個のビジネススキルということで興味深くお話を伺いました。不易流行の感じと事業をするにあたっては「what」構築力,「Purpose」形成力がポイントだと強く感じました。
・パーパス力といった部分は弊社では組織にも個人にも弊社に最も不足しており、全ての課題の根っこの部分になっていると思われます。
・様々な「力」について、各社員のスキルとしてみることに加えて、弊社の事業特性や構造的な視点での課題感としてもみることができました。
・どのスキルも捨てがたく重要だと思いますが、特に印象に残ったのは国語力・捨てる力・両立力です。いずれも意外性を感じましたが、必要性が納得できるスキルでした。
・仮説検証スキルが大事になる事は共感出来ました。

講師プロフィール

三坂 健 (みさか けん)

株式会社HRインスティテュート 代表取締役社長 シニアコンサルタント

<学歴・留学歴/その他資格等>
・慶應義塾大学経済学部卒
・早稲田大学エクステンションセンター講師
・国立沼津工業高等専門学校 アドバイザー

<職歴・前職での専門分野>
・株式会社損害保険ジャパンにて法人営業等に携わる

<主な担当実績・分野>
・大手医薬品メーカーにおける新規ビジネスモデル開発
・大手エンターテイメント企業における 課題解決リーダー育成
・大手電機メーカーにおける新規チャネル開発
・大手金融機関 財務コンサルタント育成
・IT関連会社における営業力強化支援
・大手リース会社における企業風土改革
その他、ロジカルシンキング、マーケティング、営業力強化を中心とした
トレーニング実績多数

<執筆担当書籍名>
・「マーケティング戦略策定シナリオ」(かんき出版)
・「ロードマップのノウハウ・ドゥハウ」(PHP研究所)
・「自分マーケティング!」(日本能率協会マネジメントセンター)
・「自分プレゼン!」(日本能率協会マネジメントセンター)
・「ウェイのある強い経営」(かんき出版)
・「30代までに身につけておきたい課題解決の技術」(PHP研究所)
・「30ポイントで身につく!『ロジカルシンキング』の技術」(PHP研究所)
・「印象で得する人、損する人」(PHP研究所) など

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