人材育成に関する課題を人材育成のプロであるHRインスティテュートのコンサルタントに直接相談し、課題解決策をお持ち帰りいただける無料集団相談会を実施しています。各回、テーマを設定しております。そのテーマに関する各社の課題に対し、コンサルタントとともに解決策を考えるセミナーです。
今回のテーマは「事業戦略シナリオが描けるリーダー育成の方法」。ファシリテーターは、株式会社HRインスティテュートの稲垣一郎氏と弊社山縣が担当しました。第一部は「戦略シナリオを描くための本質」のインプット、第二部は質疑応答の二部構成。講義の一部をご紹介します。
戦略とは
なぜ、戦略が必要なのか?戦略とは何か?を考えてみましょう。
山登りに例えると、山を登るルートが「戦略≒手段」、山の頂上が「目標」「戦略」です。
目標と戦略の区別が大切で、全社の目標なのか?部門の目標なのか?チームの目標なのか?対象となる目標の大きさやレイヤーによって、戦略の抽象度は異なります。
「ミッション、ビジョンを実現する」「重点化、集約化の方向性を見定める」「競合に打ち勝つ」「自社が成長、飛躍する」「戦略実践メンバーの意識ベクトルを束ねる」などの理由で戦略は重要なのです。
「セグメント(特定化)したマーケットやエリアを攻める」「経営資源の配分にめりはりをつける」「優先順位を明確にして見切りをつける」「他社が簡単に真似できないビジネスを展開する」など、戦略には常に勝つための明確なる特徴づけが求められます。
事業戦略シナリオ
戦略シナリオを策定する際に、まず外部・内部分析をきちんと行います。俯瞰して課題の全体像を体系化をして、経営理念やミッションに基づいた目標・戦略を立て、行動やアクションプランに落とし込んでいきます。
例えば、事業戦略を考えるときには、「どのようなターゲット(市場)に対して【顧客】」「我が社のどのような製品・サービス【価値】」「どのように生み出して【企画・開発・生産】」「どのように提供していくのか?【プロモーション・営業・アフタービジネス】」を漏れなく入れてください。
戦略的とは~戦略論の活かし方~
おさえておきたいものは、マイケル・E・ポーターの「ポーター理論」です。この理論は競争優位戦略で、ポジショニングとシェアが重要なポイントです。目標/価値提供を実現する戦略(≒手段)としてバリューチェーンの特徴を検討します。事業戦略を考える際は、どんなターゲットに対して、我が社のどんな製品・サービスを、どのように生み出して、どのように提供していくのか?を考えましょう。
戦略が効したゲーム会社の事例を紹介し、一部は終了しました。