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2022.01.12

【実施報告】オンラインでのファシリテーション技術を磨く

高尾祐輝氏
株式会社HRインスティテュート コンサルタント

人材育成に関する課題を人材育成のプロであるHRインスティテュートのコンサルタントに直接相談し、課題解決策をお持ち帰りいただける無料集団相談会を実施しています。各回、テーマを設定しております。そのテーマに関する各社の課題に対し、コンサルタントとともに解決策を考えるセミナーです。
今回のテーマは、「オンラインでのファシリテーション技術を磨く」。ファシリテーターは、株式会社HRインスティテュートの高尾祐輝氏と弊社山縣。オンライン会議の3つの性質、ファシリテーターに必要な3つの力を説明しました。講義の一部をご紹介します。

1.オンライン・ファシリテーションとは

オンライン・ファシリテーションとは、「インターネットを介して、離れたところにいる個人同士が集い合う場をつくり、個々の意見を引き出しながら、チームの成果が最大となるように働きかけること」です。ファシリテーターは、活発な意見が出る場づくりを演出する役割があります。
オンライン会議の特徴的な性質は3つあります。1つ目は「アウトプット志向が高まる」。人間関係や雰囲気による影響が少なく、フラットな関係性を築きやすいため、自分の意見を発信しやすい傾向があります。また、存在感の大きい個人に注目度が偏らず、参加者全員がより均等に注目され、オンラインというクローズな環境で周囲の情報を遮断できるので、意見を場に出す機会が多くなります。
2つ目「フラットな関係性が構築できる」という点です。対面の座席による上下関係を表すことがないため、画面上で全員フラットな位置関係になります。
3つ目は「ノイジーマイノリティが抑制される」。ノイジーマイノリティとは、声が大きい人が、少数意見を過度に一般化して、場に影響を及ぼそうとすることです。オンラインでは、リアルよりも、ファシリテーターがノイジーマイノリティに牽制をかけやすいので、受講者は周囲の影響を受けずに発言できることが多いです。

2.オンライン・ファシリテーターとしてのスキルを高める

オンライン・ファシリテーターに必要な力は、「デリバリー・スキル」「ファシリテーション・スキル」「プレゼンス」の3つです。オンラインの特性を踏まえた見せ方・話し方、参加者の集中を途切れさせない工夫、会議の目的やゴールの明確化、参加者の意見を引き出す場づくり、参加者を尊重した一体感、情熱・エネルギーを感じさせるなど、デリバリー・ファシリテーションを磨き、プレゼンスを高めましょう。
ファシリテーターには、成果を得るために“仕立てる”「論点設定」、意見しやすくするために“場をつくる”「傾聴&質問」、効率的な議論のために“整理する”「フレームワーク・チャート化」が必要です。冒頭ではOARR(Outcome:目的・ゴール、Agenda:議題・段取り、Role:役割、Rule:ルール・制約)を明確にします。会議前にチェックリストを活用して、何のために集まるのか?、前提を揃えるためにどのような事実が共有されている必要があるか?、考えやすい、解きやすい問いになっているか?、参加者全体から意見が出るようにする工夫は?などを確認することをおすすめしています。また、傾聴・質問による共感でメンバーの信頼を得て、安全な場になるよう心掛けましょう。質問されて、難しいと答えられずに沈静化してしまいます。何かと比較をさせる、分解して考える対象を細かくする、身近なことに置き換えるなど、解答しやすい問いを設定しましょう。出てきた複数の意見をまとめて、全体像を整理する際には、論理的思考を活かし、フレームワークで議論の枠組みを提示したり、チャート化で議論を可視化してください。

講師プロフィール

高尾祐輝 (たかおゆうき)

株式会社HRインスティテュート コンサルタント

慶應義塾大学法学部卒業後、国内メガバンクにおいて年商100億円以上の中堅企業および上場企業へのソリューション営業、新卒採用、システム企画・開発、国際金融規制(バーゼル規制)対応等を担当。米国ニューヨークの現地法人にて、同規制対応のプロジェクトマネージャーとして、現地のプロジェクトチームを牽引。その後、HRインスティテュートに参画。HRI参画後は、ビジネススキル研修講師、若手・中堅社員向け「次世代リーダー育成プログラム」の企画・実施、オンラインプログラムの開発等を担当。
その他、大学でも講師として、ロジカルシンキング・プレゼンテーション・戦略策定のアクティブ・ラーニングプログラムを実施。
また、学生時代より、高校生・大学生向けのリーダーシップ育成プログラム提供・運営に従事。
一般社団法人日本コーチ連盟会員

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