12月9日(木)に人事部門の方を対象に「ダイバーシティ&インクルージョンを加速させる正しいリモートワーク術」と題した無料デモセミナーを開催しました。多様な社員一人ひとりが、どこにいても最高のパフォーマンスを発揮できるように、リモートワークを正しく使いこなすスキルが必要です。リモートワークでも“雑談”“相談”できるテクニックや、画面越しコミュニケーション術をお伝えしました。当日の様子を一部ご紹介します。
間違ったリモートワークが社内に蔓延するとどうなる?
まず、みなさんに質問です。「リモートワークを導入して、コミュニケーションは増えた?減った?」「リモートワークを導入して、コミュニケーションの質は上がった?下がった?」チャットにご記入ください。コミュニケーションの量も質も下がったと答えている人がほとんどですね。リモートワークを始めて、何も対策を行わないと、コミュニケーションの質も量も劇的に落ちてしまいます。ダイバーシティ&インクルージョンが重視されるこの時代に、多様な社員一人ひとりが、どこにいても最高のパフォーマンスを発揮できるよう、リモートワークを正しく使いこなすスキルを身につけましょう。
リモートワークでも“雑談” “相談”できるテクニック
雑談が減ると、信頼関係、エンゲージメント、イノベーション、アイデア発想が低下し、問題発見や問題解決ができなくなります。逆に言うと、雑談が増えるとイノベーションが生み出されます。
オフィスで仕事をしている場合、「ちょっといいですか」と声をかけて、わからないことを質問できていました。元気がないメンバーにフォローの声掛けもできていました。リモートでは、すぐ近くにメンバーがいないので、「ちょっといいですか」の機会が少なくなってしまいますので、意図的に時間を作り出しましょう。オンライン会議の入室・退室がポイントです。入室は5分前を徹底し、雑談の時間にしましょう。また、会議と会議の間に30分空けておくことで、会議のあとに「ちょっといいですか」と呼び止めて、疑問点や不安点を解消できます。会議のToDoで決まったことをこの30分で処理することもできるので、ビジネスが加速します。
リモートワークでも成果を上げる画面越しのコミュニケーション術
仕事の時間のうち、43%は社内会議です。チームの戦略が決まったり、ソリューション、イノベーションも対話から生まれるので、会議は重要です。成果を上げるための画面越しのコミュニケーション術をお伝えします。
1.カメラ
カメラOFFが当たり前になっていませんか?部屋暗くて表情が見えない方はいませんか?対面での会議で例えると、フルフェイスのヘルメットを被って参加しているようなものなので、表情を相手に伝えられません。人間は、感情の70%を表情や仕草から読み取ります。特に日本人は「顔色をうかがう」とか、「空気を読む」という言葉があるように、非言語のコミュニケーションが主流です。相手を困らせないために、カメラONにしましょう。基本はカメラON、表情がはっきり見える明るさの部屋、窓を背にしない(逆光注意)の3点は実施してください。
2.スマートなリアクション
戦略的にリアクション取らないと、もったいないです。リアクションで会議をリードしていきましょう。うなずきを使いこなし、無表情、渋い顔、笑顔など感情が相手に分かるように表情をつくってください。聞いている時もできればミュートを解除し、相槌も聞こえるようにすると良いです。
3.アジェンダは必須
アジェンダは必ず用意しましょう。議論が空中戦にならない、予定どおりに会議が進行する、ヌケモレ防止、ToDo確認できるなど成果があります。
4.空欄で会話をコントロール
例えば、イベントの詳細を決める打合せの場合、「テーマ」「時期」「会場」を書いておけば、議題以外の方向に話がそれることもなくなります。話の脱線防止や、決めたいことを決めたい順番で誘導するために有効です。
5.話し方
結論ファーストで「○○だと思います、なぜなら△△だからです」と伝えましょう。「××さんはどう思いますか?」と名前を呼ぶと誰に意見を求めているか分かりやすいですね。また、「これ」「あれ」と言うと、何の話か分かりません。ポインター機能を使用して、どこの話をしているのか差してください。