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2021.11.26

【実施報告】DX時代にデータ分析から課題を解決する人材の育て方

酒井瑛司氏
株式会社HRインスティテュート コンサルタント

人材育成に関する課題を人材育成のプロであるHRインスティテュートのコンサルタントに直接相談し、課題解決策をお持ち帰りいただける無料集団相談会を実施しています。各回、テーマを設定しております。そのテーマに関する各社の課題に対し、コンサルタントとともに解決策を考えるセミナーです。
今回のテーマは、「DX時代にデータ分析から課題を解決する人材の育て方」。株式会社HRインスティテュートの酒井瑛司氏と弊社山縣がファシリテーターとなり、考える際にベースとなる論理的思考力・仮説思考力や、データ分析のヒントを説明しました。講義の一部をご紹介します。

本日は、データ分析を課題解決に生かしていくという切り口で説明します。

2020年に1年に流れる情報量は、世界中の砂浜の砂粒の数の40倍の量です。DX時代には、様々なデータが収集できる時代です。雑多な情報に流されてしまわないように、自分なりに仮説を持ってデータ・情報を収集し、分析・処理する力が求められます。
世界で最も古くデータを活用して、課題解決をした例として、ナイチンゲールが挙げられます。クリミア戦争に従軍したとき、死亡者数と原因をグラフ化しました。データから、戦死よりも、衛生状態の悪い病院での伝染病による死亡が多いことが一目で分かるグラフを作成し、衛生状態の改善を上層部に訴求し、野戦病院の衛生状態の改善が図られたそうです。ナイチンゲールは、①仮説を立てる、②データを収集、③現状を把握、④問題の可視化、⑤現状の改善を実施ししていることが分かります。

物事の全てには、原因と結果の法則があります。原因と結果をしっかりと捉えるためには、「論理的思考」が必要です。ベースとなる「論理的思考」の思考法に仮説思考があります。仮説(結論)を立てるために必要な情報の全体像を押さえる「フレームワーク思考」、自らの既成概念や固定観念に気づき、思い込みを防ぐ「ゼロベース思考」、何かを意思決定するために、あえて複数の仮説から絞る「オプション思考」を身につけましょう。論理的思考で全体像をおさえることで、より多くの仮説をたてられ、検証もしやすくなります。

例えば、「自社の利益が落ちた」理由の仮説を立てるとしましょう。まず「利益」を「売上」「コスト」などの要素に分解して全体像をおさえると、より多くの仮説をたてられ、検証もしやすくなります。課題解決プロセスの「問題の発見」「問題の特定」「原因の把握」「課題の形成」のフェーズは、データ分析が活かされる部分です。単に社内にあるデータをとにかく触ってみるだけでは、明確な原因にいきつかず、解決策(打ち手)にも繋がりません。目的をおさえ、仮説立案→検証(分析)を繰り返すことで、データ・情報が課題解決や意思決定に活かせるようになります。
全ての人がデータサイエンティストなどのデータ・情報の「専門家」になる必要ははありません。データ・情報をもとにした仮説検証サイクルで新たな気づきを得て、課題解決、意思決定に活かせるようになることを目指しましょう。
「データはあるものの活用方法が明確でない」「データがあるといきなり飛びついてしまう」「データはあるが、どこから手をつけていいかわからない」「データから問題は把握できるが その先まで活かせていない」「データを様々な軸で分けずに いつも通りで分けてしまう」などが起こっていませんか?仮説検証を回していき、新たな課題解決や意思決定に繋げてください。

講師プロフィール

酒井瑛司 (さかいえいじ)

株式会社HRインスティテュート コンサルタント

大学卒業後、専門商社にて営業・マーケティングとして欧州向けビジネスに従事。
その後、外資系医療機器メーカーの営業を経て、HRインスティテュートに参画。
自身の営業経験を活かしたビジネススキル系研修を中心に活動。
学生時代より体育会野球部に所属し、軟式野球の日本代表経験を持つ。
HRI中国事業担当。

<酒井講師のメッセージ>
みなさんが夢やビジョンに向かって、自ら考えて行動を起こせるお手伝いをしたいと考えています。今の時代は変化の多い社会のため、組織を支える人の変革が求められています。だからこそ、自らが夢やビジョンに向かって考えて行動する力が必要となっています。
考えて行動する力を身に着けるには、学びを目標へのカウントダウンではなく、カウントアップで日々の気づきを積み重ねていくことが第一ステップであると考えています。そのために、各個人が夢やビジョンに向かって、自らの「主体性」をもって行動するためのお手伝いをすることが私の務めです。

周囲を巻き込み、人を動かすプレゼンテーション研修

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