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2021.02.04

【実施報告】育児期だけでなく、その先へ繋げる『両立に必要な3つの力』

林田香織氏
ワンダライフLLP代表

2月4日(木)にワンダライフLLP代表の林田香織氏にご登壇いただき、「育児期だけでなく、その先へ繋げる『両立に必要な3つの力』」と題したオンライン無料デモセミナーを実施しました。当セミナーの内容の一部をご紹介します。

コロナ禍における両立・復職セミナー

コロナ禍の育休中/復帰者への研修は、完全オンライン、ハイブリッド、混在型、反転学習型と様々な形態で実施しています。反転学習型は、事前に動画で知識を学んでいただきます。その際にパートナーと一緒に学んでいる方もいらっしゃいました。その後、オンラインセミナーを開催。ワークシートを共有し、講師からのフィードバックをメインに行います。事前学習でインプットしていますので、セミナー当日は、ディスカッションを多く実施し、受講者同士の交流ができ、理解をさらに深められます。

育児期の家族を取り巻く社会的背景

職場では、多くの人が制約を抱えています。育児と介護の「ダブルケア」に直面している人のうち、8割が30-40代です。うち、女性が約2/3(16.8万人)を占めるというデータがでています。
これままでの日本はピラミッド型で、正規雇用・終身雇用。働く場所や時間に制約のない人が多く、性別・背景が同じ人ばかりでした。現在はフラット型。雇用形態も、性別・年齢・国籍・背景も多様で、場所や時間に制約がある人が増えています。家事や子育てに関わりたいと考えている男性が増え、男性自身の考え方も変わりました。しかし、まだまだ日本は意識しないと夫婦分業になりやすい現状です。男性の家庭参画に影響する要因の理由は、夫婦間の在宅勤務格差です。他には、夫婦間の家計貢献度格差、性別役割分業意などが挙げられます。
両立体制構築の最大の鍵は、夫婦間の在宅勤務格差をコントロールするために「両立支援制度をよく考えて使う」ことです。まずは、夫婦ともに働き方を決めること。次に、それに応じた制度を活用した上で、家事育児を分担するという順序で考えましょう。何となくで制度を利用するのではなく、必要に応じて利用し、協業体制を構築することは大切です。

次に、実際の研修で行うワークの体験です。育休復帰前に考えておくべき、ポイントをまとめた「両立NEXT確認ワーク」に取り組んでいただきました。シートに書かれている「自分が希望する働き方やキャリアプランが分かっている」「両立支援制度のメリットとデメリットを理解した上で、必要に応じて活用している」「家族(夫婦)がお互いに「主担当」の意識を持ち、家事・育児・介護の負担を共有できている」などの項目に点数をつけ、さらに改善したい項目に理想の点数を記入いただきました。ブレイクアウトでチームに分かれ、気づき、社内の課題などを共有しました。
ブレイクアウトでは、「復職前セミナーの形態や内容について共有した。配偶者が参加したいという意見が増えている。上司+育休中の人が一緒にセミナーに参加するなど、各社の状況を共有した」「制度をなんとなく利用しているのが実態。社員いろいろと働く状況が異なるので、人事が一律にサポートしていくのが難しい」という話があがりました。

両立に必要な3つの力

育児と仕事の両立に必要な力は、「整理&共有する力」「補う力」「頼る力」です。

1.整理&共有する力
まずは、やりたいこと/やめたいこと、優先したいこと、大切にしたいことなどを自分自身で整理します。次に家族・会社と共有です。家族とは、お互いの考え、制度の活用、日々の家事育児の分担について話し合います。会社とは、今後のキャリアのイメージ、身につけたい知識やスキル、家庭の状況を共有します。会社にも共有することで、サポートしやすい/サポートされやすい人となります。その上で、家族の価値観を見つけ出し、家族のプランを考えます。

2.補う力
昭和の時代は、お父さんが仕事、お母さんが家事育児といった役割固定のスペシャリスト型でした。しかし、これからは役割交代いつでも可能なジェネラリスト型を目指しましょう。コロナを機に、在宅勤務を夫婦で交代しながら、分担している家庭もあります。

3.頼る力
自分の周りには、祖父母などの家族、ママ友、上司・同僚、保育園や小学校の先生、民間・行政のサポーター、時短アイテムテクノロジーなど、助けてくれる人・ものがたくさんあります。そういう人・ものに頼って、自分と家族のありたい姿を叶える「チームわが家」の考え方を持ちましょう。

育児期の先に繋げる両立に必要な4つ目の力

育児期の先を目指すには、「広げる力」が大切です。働くためには「喜び」は必要。自己成長を感じたときに働く喜びを感じます。そのためには「快適」ばかりを求めていては成長しません。ライフとワークの両方で、知識/技術面、人との繋がりを広げましょう。

あなたがチームのために担う「役割」は何ですか?仕事上の役割だけではなく、子供として、親として、地域活動リーダーとしてなどライフ&ソーシャルでの役割を考えると、新しい役割が見えてきます。それは、自分自身の成長の意欲に繋がります。

講師プロフィール

林田香織 (はやしだかおり)

ワンダライフLLP代表
NPO法人ファザーリング・ジャパン理事
NPO法人コヂカラ・ニッポン理事

日米の教育機関において、長年にわたり日本語教育に従事。8年の在米期間を経て、2008年帰国、2009年独立。
自治体、企業において、両立支援セミナー、育休前・復帰前セミナー、配偶者向けセミナー、夫婦向けコミュニケーションセミナー等の講師を多数務める。受講者数は、年間1,000人以上。参加者の満足度が高く、リピートの依頼も多い。
複数のNPOの理事を兼任。男女共同参画をテーマとしたフォーラムシンポジウム等に登壇する。
お茶の水女子大学大学院博士前期課程(ジェンダー社会科学生活政策)所属。Brigham Young University 修士(米国)卒業。
プライベートでは、九州男児の妻、3人の男児の母。

【著書】
NPO法人ファザーリング・ジャパン マザーリング・プロジェクト編 (2014) 『ママの仕事復帰のために パパも会社も知っておきたい46のアイディア』 労働調査会 (共著:第4章担当)
NPO法人ファザーリング・ジャパン (2014) 『新しいパパの働き方』 学研 (執筆協力:コラム担当)
NPO法人ファザーリング・ジャパン (2013) 『新しいパパの教科書』 学研 (執筆協力:第2章担当)

http://fathering.jp/
http://wonderlf.com
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