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2020.11.27

【実施報告】失敗しない!現場でうまく運用できる『1on1』の秘訣

世古詞一氏
一般社団法人1on1コミュニケーション協会代表理事/株式会社サーバントコーチ代表取締役

11月27日(金)に小社刊『シリコンバレー式 最強の育て方』の著者でもある世古詞一氏にご登壇いただき、「失敗しない!現場でうまく運用できる『1on1』の秘訣」無料デモセミナーを行いました。
数年前から話題になっている1on1。リモートワークにより、1on1を導入する企業が増えています。今回のセミナーでは、効果的な1on1のポイントや、実際の1on1で話すコツをお伝えしました。当セミナーの内容の一部をご紹介します。

1on1が必要な社会的背景

本日のセミナーは、「1on1の必要性と効果を理解する」「1on1の全体像を理解する-『何を』対話すればよいか?」「1on1で必要なコミュニケーションスキル-『どう』対話すればよいか?」について、説明します。
 
1on1は、主にメンバーの育成・モチベーション向上を目的とした、定期的かつ高頻度なマネジャーとメンバーとの対話のことです。つまり、メンバーのための時間です。従来の面談は、目標・評価・進捗確認などが目的です。主にマネジャー目線で、アウトプットがすぐに見える、短期的という特徴があります。一方で、1on1は、信頼関係づくり・継続的成果・成長促進・モチベーション向上が目的。主にメンバー目線で、アウトプットがすぐには見えづらい、中長期的という違いがあります。
 
オフィシャルな場以外の対話減少、介護や育児などの会社以外での個人事情の複雑化、価値観の多様化/ダイバーシティの広がりなどの社会的背景で1on1のニーズはありました。コロナを機にリモートワークが急速に進み、人が見えないことでちょっとした確認ができず、不安・不満に繋がる、状況が見えず成果物だけの評価判断になりがちなどの理由により、1on1の導入がさらに増えるようになりました。

しかし、1on1を進める中、「対話の正解がわからない」「上司が言いたいことを言う場になっている」「従来型の業務進捗確認の場になっている」「雑談ばかりで意味を感じられない」などの課題が浮き彫りになり、1on1をどう進めればいいかご相談をいただくことが増えました。今日のセミナーでは「何を」話せばいいかをお伝えします。

1on1では、「何(What)」を話せばよいか?

組織で働く人が考える3つの要素は「業務」「個人」「組織」です。以前はこの3つが繋がっていましたが、離れてきてしまいました。繋がりを擦り合わせる対話をしましょう。1on1で何を対話する内容を「すり合わせ9ボックス」という名称で紹介しています。業務レベル/個人レベル/組織レベルの階層を、過去-現在-未来に分割して、話す内容を決めていきます。例えば、業務レベルの内容は、過去-現在-未来の順に「振り返り」「業務不安」「業務改善」に分割できます。まずは各ボックスの内容を話してから、各ボックス間を繋げる対話をします。そうすることで、「業務」「個人」「組織」がすり合います。
 
「すり合わせ9ボックス」の記入シートがあるので、ぜひ活用してください。対話前に話すテーマを事前に決めます。1on1当日はシートを見ながら対話を行い、アイデアやインスピレーション創出のヒントに活用します。対話後はシートを振り返りに活用し、話した内容をボックスに当てはめて俯瞰し、テーマの偏りなど分析する、という使用方法です。

「どのように(How)」話せばよいか?1on1で必要なコミュニケーションスキル

9ボックスを活用して、1on1を終えた後の具体的成果は、
 ①新たな知識・情報の獲得
 ②問題解決(解消)
 ③課題発見
 ④モチベーション、気持ちの変化
 ⑤新たな気づき・学び・アイデア 
 ⑥ネクストアクションの明確化
の6つです。
そのためには、しゃべってもらうスキルとフィードバックするスキルを強化する必要があります。相手の話に反応する、相手の話を返す、相手に質問する、ポジティブ・フィードバック、チェンジ・フィードバックを身につけましょう。
 
1on1ミーティングを継続させていくことは、一見大変なことのように思えますが、コツさえつかんで、お互いに慣れてくれば当たりまえのことになってきます。そして、組織において対話の場が確立されることは今後、確実に組織の競争力の源泉になるでしょう。是非、楽しみながら実践・継続していってください。

参加者のご感想

・1on1を実践していく上でのヒントをいろいろともらえた。
・9BOXがわかりやすかった。それぞれのBOXについて、具体的な質問例など実践的。ロールプレイをする事で練習もできそう。
・「すりあわせの9ボックス」を社内でもぜひ活用したい。
・1on1は業務進捗確認ではなく、業務不安にフォーカスすることが重要という部分が印象に残った。1on1を実際行っているが、業務進捗の確認に陥っていた。自分の実施方法を見直すいい機会となった。

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