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2020.08.07

【実施報告】DXと人材育成を考えるワークショップ(計4回)

向井和範
株式会社かんき出版 教育事業部

 昨今、デジタルトランスフォーメーション(DX)という言葉が人材育成の文脈でも多く取り上げられるようになりました。一方でご担当者様自身がまだ”DX”について整理ができていないとの声もうかがっています。
 こうしたご関心の高まりをうけ、かんき出版営業の向井がファシリテーターとなり、企業の人材育成ご担当者さま向けに「DXと人材育成を考える無料ワークショップ」を実施しました。用意したテーマは次の4つ。①そもそも”DX”とはなにか?、②DXと若手層のキャリア、③DXと管理職のマネジメント、④DXと多様性(ダイバーシティ)。ワークショップの一部をご紹介します。

Day1:そもそも“DX”とはなにか?@7/20(月)

 今回のワークショップでは、DXについて定義や解説をお伝えすることよりも、アウトプットを通じて「DXと人材育成」について理解を深めていただくことを目的としました。そこで、事前のお題として、①DXの定義を自由に調べること(幅広くリサーチしていただくためのサンプルとしてTwitterもご紹介しました)と、②デジタルディスラプションの事例リサーチの二つに取り組んでいただきました。
 冒頭、ファシリテーターよりDXを理解する視点の共有として、DXのイメージや目的、そして働き手としての仕事の変化についてインプットの時間をとった後、事前に調べていただいたお題を共有。オンラインでのワークショップでもあり、音声・チャットを通じて活発に意見交換がされていました。「DXとは社会をよくするための活動と再認識した」「異業種のコラボレーション力がますます重要になる」と意見が挙がり、想像以上に人材育成視点でのキーワードを広げていただくことができました。

Day2:DXと若手層のキャリア@7/29(水)

 事前のお題は、web記事「AI時代のキャリア形成 仕事を奪われない人材になるには?」を読み、「DX×若手層のキャリア」をテーマとした時にどんな問いをもつべきなのか?の発想を広げていただくこと。みなさんお忙しい中でお時間をとっていただき、Day2もたくさんの意見を集めていただけました。
 ワークショップ冒頭では、ファシリテーターよりDX時代に必要なスキルセットとして、①ビジネス力、②データサイエンス力、③データエンジニアリング力をご紹介し、既存社員にこそ、自社ビジネスのデータ活用を進められるポテンシャルがあることをお伝えしました。加えて、社会的なDXが進むことによって、キャリアという視点にも「稼ぎ方」と「仕事の意味」の外部環境変化があることを、具体例を交えながらお伝えした後、事前お題を踏まえてテーマセッションを実施。「テクノロジーに対する世代間のリテラシーギャップが大きくてこまっている」「管理職層が若手のキャリア観の変化をとらえきれていない(現場で若手層のキャリア支援ができていない)」という意見や課題が出ました。社会的にDXが進展すると、自社の若手のキャリア観も大きく影響を受けそうだとの感想が印象的でした。

Day3:DXと管理職のマネジメント@8/3(月)

 今回の事前お題も、Twitterを引用してみなさまにご案内。tweetにて言及されている『失敗の本質』(中公文庫)から、ファシリテーターが事前にピックアップした「変化する現実」、「自己否定的学習」の二つのキーワードをもとに、DXを進展させる管理職の変容について考えていただきました。
 ワークショップは、いつもどおりファシリテーターからインプットの時間をとりました。キーワードは「DX上司」&「DX部下」。直近のニュースを「DX」をもとに紐解きながら、「過去の経験や当たり前」が通用しない時代にどのようなマネジメントが必要か?という投げかけからスタートしました。インプット後は事前お題に移り、①変化する現実=管理職はどのような現実を理解しておく必要があるか、②自己否定的学習=管理職が疑い棄却すべき過去の経験・常識はなにか、というテーマで意見交換。みなさんから出た意見はオンラインホワイトボードツールにリアルタイムでまとめました。「自社・自身の成功体験や、既存ビジネスの成功条件(現行ビジネスが成立した時代の環境背景)が通用しなくなっている」ことや、「意思決定するという管理職の役割は不変だが、チームの前提条件が変化している(部下の就業観、生活環境の多様化)」といった意見に集約されていらっしゃいました。

Day4:DXとダイバーシティ@8/7(金)

 最終回のテーマは「DX×ダイバーシティ&インクルージョン」。事前のお題として、メインセッションで取り上げるテーマを投票していただく形式をとりました。候補は次の4つ。①Googleが提唱する新しい働き方②吉藤オリィさんが提唱する、分身ロボット活用による社会参加の実現③落合陽一さんが提唱する、テクノロジーを使った問題解決④乙武洋匡さんが提唱する、選択肢を増やすことのメリット
 ワークショップ冒頭、ファシリテーターからは「DXとD&Iの間には『今までの常識をひっくり返す』というマインドが共通しているのではないか?」という仮説を紹介。その事例として、スターバックスの店舗とアプリを取り上げ、「デジタル化はダイバーシティにも通じる」「ダイバーシティ推進にはテクノロジー活用も必要」ということをお伝えしました。
 続いて意見交換の前に投票結果の発表。選ばれたのは④乙武さんのテーマ。乙武さんのイメージや事前お題の感想をシェアしていただきながら、「選択肢」をテーマに意見交換すると、やはり目下の関心ごとは「リモートワーク」が多く挙げられました。意外とリモートワークができてしまったという方から、事業上リモートワークできない職種がある方もいらっしゃり、多様な背景がワークショップ内で出されました。リモートでできることを増やしながら、「対面の価値を問い直す」ということも議題に挙がり、活発な意見交換で最後を締めくくることができました。

 今回のDXをテーマにしたワークショップを通じて、改めて人材育成の文脈でも「テクノロジー」が切っても切り離せない状況になったとの想いを強くしました。過去の成功体験を、必要に応じて学び直しながら、テクノロジーを活用して問題解決をしていく。事業にインパクトを残せる人材育成、上司部下の関係、組織やチームとはどうあるべきか、ぜひ今後もみなさんと考える機会をいただければと思います。ワークショップで使用した資料など、ご関心ある方にはもちろんご提供可能ですので、お気軽にお問合せください。

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