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HOME コラム 時間制約のある社員も含めて、夜シフトや土日勤務を分担する方法を教えてください。
2019.10.15

時間制約のある社員も含めて、夜シフトや土日勤務を分担する方法を教えてください。

山口理栄氏
育休後コンサルタント®

【質問】

育児短時間勤務制度を利用している社員が夜のシフトや土日の勤務を避ける傾向があり、他の社員がカバーしていますが、そろそろ限界です。どう対策を取ればいいでしょうか。

【回答】

 出産前と同等ではなくても、短時間勤務の社員にもシフト勤務や土日の勤務に入れないか打診してみることが大切です。販売系、医療系、運輸業、製造業など、夜や土日の勤務がある仕事は多岐にわたり、いずれでも女性社員が活躍しています。したがってこの問題はどの職場にも共通したものなのです。

 先行して取り組んでいる会社は、さまざま工夫をしています。ある病院では夜間に勤務できる看護師が不足気味になりました。悩んだ末、夜間だけのシフトを作り、労働条件に配慮した制限をつけた上でそのシフトの従事者を従業員から募集しました。その結果、十分足りるだけの応募があったといいます。中には小さい子の親もいました。夜間勤務のほうがむしろ子どもと接する時間ができるので選んだそうです。

 ある流通企業では、短時間勤務制度の業務パターンを見直し、夜の時間帯を含む代わりに日数を減らしたもの、土日の勤務を含めたものを追加しました。会社側からの、時短でも幅広い時間帯、曜日をカバーしてほしい、というメッセージをシフトの多様化という形で伝えたのです。

 また、女性社員が7~8割の企業では、管理職が時短利用者全員と面談し、夜のシフトや土日の勤務も担当できないかを打診したそうです。その際に、面談の仕方についての管理職向けマニュアルを作り、さらにロールプレイイングで練習もしたといいます。結果として、一月に1~2度なら週末も働けるなど、社員からの譲歩を引き出せたそうです。管理職の力量任せにせず会社が全面バックアップした優れた事例です。ぜひ参考にしてください。

講師プロフィール

山口理栄 (やまぐちりえ)

青山学院大学 社会情報学研究科 プロジェクト教授
育休後コンサルタント®

1984年総合電機メーカー入社。ソフトウェア開発部署にて大型コンピュータのソフトウェアプロダクトの開発、設計、製品企画などに従事。2度育休を取り、部長職まで務める。
2006年から2年間、社内の女性活躍推進プロジェクトのリーダーに就任。

2010年より育休後コンサルタントとして法人向けに育休復帰社員、およびその上司向けの研修を開始。
個人向けには育休後カフェ®を主宰し、全国及びオンラインで随時開催中。
2017年より育休後アドバイザー養成講座を開始。
同年、育休後カフェを開催するための人材として、育休後カフェ・ファシリテーターの育成を開始。

2021年より株式会社山口企画代表取締役。
2021年7月より現職。

昭和女子大学現代ビジネス研究所 研究員
特定非営利活動法人女性と仕事研究所 メンター
日本女性技術者フォーラム 会員
日本女性技術者科学者ネットワーク 事務局
NPO法人ファザーリング・ジャパン 賛助会員
東京商工会議所 個人会員

2016年5月「改訂版 さあ、育休後からはじめよう 〜働くママへの応援歌」(労働調査会)
2015年2月「子育て社員を活かすコミュニケーション【イクボスへのヒント集】」(労働調査会)

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