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2021.12.20

「ロールモデル」はもう要らない?
必要なのは「パーツモデル」!

林田香織氏
ワンダライフLLP代表

企業での両立研修の男性の受講生は年々増えていますが、今年度はオンライン研修が増えたせいか、
男性が急激に増えた企業が多いように思います。

そんな中、苦労したのが研修の中のパネルディスカッションに登壇いただく男性のロールモデル探し。

私の研修では育児中の先輩社員とのパネルディスカッションをよく行います。
通常、男性と女性一人ずつ先輩をお願いしています。
ところが、育児と仕事を両立している女性は結構すぐに見つかるのですが、男性がなかなか見つからない。
見つかっても登壇してくれる男性社員がまだ少ないというのが理由です。

でも、実はもう性別は関係なくなってきているのかも?と思っています。
なんなら、「ロールモデルは必要ないのかも?」とも。

先日の研修でも先輩社員が女性のみのパネルディスカッションがありました。
参加者は男性も多く、男性社員からの質問もたくさんありましたが、
女性の先輩社員が的確に回答し、質問した男性の皆さんも納得。
また、ある男性社員は、
「両立という面では僕にはマネできませんが、キャリアの面ではものすごく参考になりました。
子育てしながらモチベーションもキープし、キャリアも頑張っていて。
僕ももっとチャレンジしたいと思いました。」とコメント。

確かに、このちょっと先ゆくママ先輩達は、パートナーの協力も多少あったけれど、
どちらかというと家事も育児も仕事も一人で頑張ってきた人が多く、
「両立体制」という面ではマネするのがなかなか難しい。

でも、「育児期のキャリア」という面では、非常に参考になることばかり。

限られた時間で優先順位をしっかりつけ、効率よく働き、自分の取説を周りに主体的に共有し、
やりたい仕事を見つけたら「やりたいです!」とあちこちに触れまわる。

上司だけではなく、自分の部署以外の人をメンターにもち、自分も誰かの役に立とうという意識を持っている。

性別や状況は違うし、全部はマネできないけでど、部分的にはすごく参考になる!
つまり、「ロールモデル」ではなく、「パーツモデル」なのです。

これだけ、家族の形が多様で、考え方も多様になってきた今、誰にでも参考になる
「ロールモデル」というのを見つけるのは難しいのかもしれません。

なので、色々な人の「パーツ」を参考にしながら、自分流の両立(ホール:全体)を考える。
子どもの年齢や仕事の状況に応じて参考にするパーツを変えれば、自分の軸は大事にしながら、
自分らしい両立が見つかるのではないでしょうか。

(引用)林田香織「チームわが家」公式サイトより
https://teamwagaya.com/category-article/column

講師プロフィール

林田香織 (はやしだかおり)

ワンダライフLLP代表
NPO法人ファザーリング・ジャパン理事
NPO法人コヂカラ・ニッポン理事

日米の教育機関において、長年にわたり学生・社会人の日本語教育に従事。8年の在米期間を経て、2008年帰国、2009年独立。自治体、企業において、仕事と育児の両立支援セミナー、育休取得・復職セミナー、ライフ&キャリアセミナー、管理職向けセミナー等の講師を多数務める。受講者数は、年間2,000人以上。オンライン、オフライン共に受講生同士の対話を取り入れたセミナーは満足度が高く、リピートの依頼も多い。複数のNPOの理事を兼任。男女共同参画をテーマとしたフォーラムシンポジウム等に登壇する。お茶の水女子大学修士(家族社会学、ジェンダー社会科学)。Brigham Young University 修士(米国)。

【著書】
NPO法人ファザーリング・ジャパン マザーリング・プロジェクト編 (2014) 『ママの仕事復帰のために パパも会社も知っておきたい46のアイディア』 労働調査会 (共著:第4章担当)
NPO法人ファザーリング・ジャパン (2014) 『新しいパパの働き方』 学研 (執筆協力:コラム担当)
NPO法人ファザーリング・ジャパン (2013) 『新しいパパの教科書』 学研 (執筆協力:第2章担当)

http://fathering.jp/
http://wonderlf.com
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